
2025年度関西選手権第2戦(インカレ関西支部予選)
9月18・19日、大阪北港マリーナにて、2025年度関西選手権第2戦(インカレ関西支部予選)が開催された。11月に沖縄県で行われるインカレ個人戦出場をかけた熱い戦いが繰り広げられた。同志社からは、13名の選手が出場。そのうち、谷山(経4)、川本(経3)、森居(社4)、岡(政策3)、相田(グロ地4)の5人がインカレ出場権を獲得した。

1日目は4レース、2日目は2レースの計6レースが行われた。1レース目は強風のコンディションの中、スタートを切った。川本はレディース1位、鈴村(経2)も上位で1上を通過。川本が自分のペースで快走し、レディース1位を守り抜きフィニッシュした。2レース目は、予報通りの雨が降り注ぎ、悪天候の中始まった。森居が上場の走り出しを決め、1上、2上ともレディース1位で通過した。雨が降りしきり、風も強く荒れた波であったが、全体33位、レディース1位の快走で走り抜いた。一方の川本は、「無理して走るより、安定して走ることを意識した」と、ゆっくりと安定したペースでコーナーを通過した。その結果、森居に劣ることなく全体36位、レディース2位を獲得。
続く第3レースは、先ほどまでの雨がやみ、中風のコンディション。田中圭克(経2)が全体15位、川本がレディース2位で1上を通過する。2上も大きな波に耐えながら、田中が全体20位、川本がレディース2位とうまく波に乗りゴールした。午後から始まった第4レース。選手が走り始めると同時に風が強く吹き始め、荒波であった。「常に余裕をもって海面を見て海面から得る情報を意識して走った」(川本)。冷静な頭脳で今までのレースと同様高順位をたたき出し、レディース1位をつかみ取った。

迎えた2日目は、初日とは打って変わって快晴。さらには微風という体力の削られる条件のもとでレースが行われた。1日目終了時点でレディース暫定3位の谷山は、全体3位、レディース1位で1上を通過。「思っていたよりも得意な風域で風が吹いていた」(谷山)。2周目も勢いそのままにこぎ続け、順位を保ったまま単独で2上を回った。マーク通過後は水しぶきを上げ激しくこぎ出し、ゴールへと向かう。そのままリードを維持し、5レース目を全体4位、レディース1位で終えた。程なくして第6レースが始まった。インカレ本戦出場をかけた最後のレース。各々が戦略を組み立てながらボードをこぎ始めていく。今レースではマークに引っかかってしまう選手が続出し、周囲を走る選手を巻き込んでの転倒も相次いだ。そんな過酷な状況の中で、川本は悠々と1上を通過。前レースでの遅れを取り戻すように順調な滑り出しを見せた。その後は度々風が途切れ、自力で前へとこぎ進めるために体力が奪われる。風を十分に受けられず時間内にゴールすることのできない選手も多くいた。しかし、川本は粘り強く食らいつき執念のゴール。厳しい最終レースが表彰台へと後押しした。

2日間に渡り激闘を繰り広げた選手たち。今大会を経て見つかった新たな課題の克服を誓い、北港を後にした。全国への切符を獲得した同志社の選手5名。11月、沖縄県にて行われるインカレ本選に向けた準備を始める。「インカレ6位入賞を目指す」(川本)。それぞれの目標を達成するべく不断に技術を磨き続ける選手たちから目が離せない。(文責・末松昌子、須増朋花、撮影・髙橋舞衣)