ボードセイリング部
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【ボードセイリング部】関西選手権を締めくくった

 2025年度関西選手権第3戦

 12月6、7日、かんとりーはーばー(滋賀県)で2025年度関西選手権第3戦が行われた。6月から熱戦を繰り広げてきた関西選手権の最終戦となる今大会。練習の成果を存分に発揮し、1年間の集大成を示した。同志社からはメンズ5名、レディース5名の計10名が出場。それぞれが目標に向かい、ホームゲレンデである琵琶湖を一心不乱に駆け抜けた。

拳をあげる小林(心理3)

 1日目は風向、風量ともに大きく変化し、コース決めに苦戦を強いられた。風が安定し、1レース目開始の準備が整う。しかし、いざスタートホーンが鳴り響くとフライングする艇が多発。2度のゼネラルリコールでスタートをやり直した。3度目のスタートでようやく始まった第1レース。佐藤(経2)が10位でフィニッシュすると、後を追い鈴村(経2)、田中圭(経2)が続々と完走する。「浜から来るブローをうまく見極めることに神経を使った」(鈴村)とこの日最初のレースでコースの感触をつかんだ。
 休憩を挟み臨んだ第3レースでは、川本(経3)が好調なスタートを切る。勢いそのまま1上を回ったものの、終盤に難敵・福本(京大)に追い抜かれた。その後はなんとか食らいつき順位を維持。惜しくもレディース2位でレースを終えた。続くレ-スでは田中が9位につける。「1本でも走れたから、明日も順位を死守しよう」(田中圭)と明日への抱負を語り、満足げに1日目を終えた。

ポーズをとる佐藤

 迎えた2日目。第5レースは風が弱くレース環境不安定な中でスタートした。3度のゼネリコで体力も奪われる中、難しいコンディションを味方につけたのは主将の小林。序盤から鋭くブローを捉え、そのまま快走。危なげないレース運びで今大会自身最高順位の5位でフィニッシュを飾った。一方、佐藤も落ち着いた滑りで順位を伸ばし、9位に入る健闘を見せる。「ホームゲレンデで最近ずっと同じような風だったので、絶対に走ってやるぞという気持ちだった」(田中圭)。言葉通り高順位をキープした田中は11位、鈴村が15位と、同志社が粘りの走りでゴールを果たした。レディース勢では川本が的確なコース判断でレディース4位。佐伯も粘り強いレースで続く5位に入った。

ピースする田中圭

さらに不安定な風とのせめぎ合いとなった一本となった最終レースは、再び微風の中でスタートした。田中圭は序盤から安定した走りを見せ、丁寧に角度を作りながら15位でフィニッシュ。続く鈴村も粘りを発揮し、僅差の中で着実に順位を守って16位に入った。
川本(経2)が苦手風域の中でも、崩れない安定感を発揮し、粘り強く走り切ってレディース5位を獲得。最終盤まで集中を切らさない落ち着いたレースだった。

 関西選手権が終幕し、年間ランキングでは川本が2位にランクイン。さらに岡(政策3)も堂々の4位に食い込んだ。
川本は「入賞はできたが、目標としていた優勝には全然届かず喜ばしい結果ではなかった」と悔しさをにじませつつも、1年間を通して確かな安定感を示し、関西の上位争いを牽引する存在となった。

チームとして次に挑むのは、来年2月に行われるインカレ団体戦。レディース中心の同志社にとって厳しい戦いが予想されるが、それでも臆することなく、堂々と勝負に挑む覚悟だ。(文責・末松昌子、髙橋舞衣、撮影・須増朋花)

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