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【ボート部】福條・安陵ペアが西日本選手権制覇

第8回西日本選手権競漕大会

 4月29・30日に大阪府立漕艇センターで第8回西日本選手権競漕大会が行われた。同志社からは男子エイト1艇、男子舵手なしペア1艇、男子ダブルスカル2艇、男子シングルスカル8艇、女子ダブルスカル3艇、女子シングルスカル2艇の計17艇が出場。舵手なしペアで福條(商4)・安陵(商3)ペアが優勝、男子エイトは総合3位ながらも学生優勝を果たした。

表彰式で賞状を手に記念撮影をする選手たち(中央左・福條、中央右・安陵)

 昨シーズン男子エイトのメンバーとしてインカレ準優勝に貢献した福條と安陵はペアでの出場。一方、今大会3連覇が懸かっていた男子エイトにはC:鈴木(商2)、S:福味(心理3)、7:髙島(経3)、6:加納(GR3)、5:多田(商3)、4:寺井(社2)、3:青木(法3)、2:中村(文情4)、B:村崎(商2)と比較的若いメンバーをそろえシーズン初戦に挑んだ。

 1日目の2本の予選の平均タイムから2日目の順位決定戦に進む今大会。「プライドをもって戦う」と舵手なしペアで出場した福條・安陵ペアは優勝を目標に掲げた。予選1本目は2人の思惑通りに船を漕ぎ進めることができず完敗。総合2位のタイムながら、1位の富山国際大と差をつけられた。それでも実力者だけに予選2本目では1本目の反省をきっちりと生かす。「うまく回転数と長さを兼ね備えた漕ぎができた」(福條)。2本目はコーチと話し合い、1本目から船のセッティング、漕ぎ感を微調整。1回あたりのストロークにやや重みが増すも、1本で進められる距離が増えたことで効率的に船が進んだ。「レース中も良い感覚で漕げた」(福條)と納得のレース。首位をいく富山国際大との差を埋め、翌日の決勝へ手応えを得た。

予選2本目に挑む左・福條、右・安陵

 翌日の決勝は予想通りに富山国際大との一騎打ちになった。「スタートは得意なので、スタートで出てしまって並ばれるまでは許容、絶対に先に行かせてはいけないというレースプランでいた」(福條)。プラン通りにスタートで勢いよく飛び出し、序盤500㍍でわずかにリード。相手が迫ってくる度にギアを上げ、嫌らしいレースを展開する。「レース後半には自信があった」(福條)と1500㍍地点で両者が並ぶも、終盤で振り切った。1日目の反省を生かしながらラフコンディションにもうまく対応し08:26.85のタイムで優勝。「シーズン初めて、また2人で挑む初めてのレースで勝てたことは自信につながったとともにさらなる伸びしろを感じた」(福條)。富山国際大には昨年のインカレ王者が乗っていたが4.5秒差をつけ、今季初タイトルを獲得した。

メダルを手に笑顔を見せる左・安陵、右・福條

 一方の男子エイトは全国大会で優勝を争うような東レ、トヨタ紡織の社会人チームに大差をつけられる。その中でも、大公大や関大といった他大学の追随は許さず学生優勝を果たした。「まずはしっかり学生優勝してくれてよかった。それでもインカレ優勝のためにはこの方たちと互角に戦え、勝つくらいじゃないとダメだと思っている」(福條)。昨年わずか0.7秒差でインカレ日本一を逃した男子エイト。8人乗りの男たちにかかる期待は大きいだけに今後の成長、さらには今夏の関西選手権3連覇にも期待が膨らむ。

必死に漕ぎを進める男子エイトメンバー

 チームのトップクルーたちは2週間後に全日本選手権を控える。「瀬田に必ずメダルを持って帰ってこれるようギリギリまで成長する」(福條)。今大会優勝を果たした男子舵手なしペア、昨年同大会3位入賞の女子ダブルスカルを中心に日本一を目指す。(文責・撮影:丸山潤一郎、一部画像提供:ボート部)

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