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【ボート部】清水・東野ペアが全日本選手権準優勝

第101回全日本ローイング選手権大会

 5月18〜21日に海の森水上競技場(東京都)で第101回全日本ローイング選手権大会が行われた。同志社からは軽量級女子ダブルスカル、男子ペア、男子舵手付きフォア、男子シングルスカルで1艇ずつ出場。軽量級女子ダブルスカルで清水(社3)・東野(スポ1)ペアが準優勝、福條(商4)・安陵(商3)ペアが7位入賞を果たした。一方、男子シングルスカルで出場の林(社4)は総合9位、男子舵手付きフォアで出場のC:開高(政策3),S:中村(文情4),3:青木(法3),2:寺井(社2),B:村崎(商2)の5人は総合11位に終わり、惜しくも入賞とはならなかった。

 高校生から社会人までが一同に集結し、日本一を決める今大会。清水は昨年の同大会で落合(GR3)と女子ダブルスカルで3位に輝いた実力者で、今年はルーキーの東野とペアを組み優勝を狙った。「去年はまさか表彰台に乗れると思っていなかったが、今年は確実に表彰台にもう一度乗りたいと思っていた」(清水)。重圧を感じながらも、1年間積み上げてきた自信を胸に大会に臨んだ。

 大会初日の予選は雨が降りしきるラフコンディション。その中でも08:07.85のタイムで2位の明大と約7秒差をつけてA決勝進出を決めた。

息の合ったストロークを見せる清水・東野ペア

 「ミスをしないことが大前提」(東野)。表彰台をかけたA決勝は終盤に競り合う展開を予測し、スタートとラストスパートを長めにとるプランで勝負をかけた。序盤500㍍は社会人の中部電力についていく展開。中盤以降首位と差をつけられるも2位を保ったまま後半に突入した。しかし、レース終盤に後ろから明大が猛追。そこに気がついたバウの東野は予定よりも100㍍早くラストスパートの声をかけた。「後半が得意な明治だったので、だんだん追い上げてきているのを感じた」(東野)。ラストスパートの声に合わせてペースをあげた2人は明大の追い上げを振り切り、中部電力に次ぐ2位でフィニッシュ。およそ4秒あった差を2秒差ま縮められたが、ラストスパートが勝負を分ける結果になった。「あそこで(ラストスパートを)入れてなかったら最後そのまま抜かれていたと思う。東野のタイミングがとてもよかった」(清水)。頼れる後輩とともに登る2年連続の表彰台。「大学入って初めての全日本でここまでいい成績取れると正直思っていなかったのでうれしい」(東野)とペア結成3試合目ながらも息のあったこぎで準優勝をつかみ、喜びをかみ締めた。

メダルを手に笑顔を見せる左・東野、右・清水

 一方、西日本選手権を制覇し、全日本も優勝を目標に掲げた福條・安陵ペア。予選は社会人の強豪NTT東日本とトヨタ紡織に大差をつけられ、3着で敗者復活戦に回った。A決勝進出へ上位2着以内に入りたいところだったが、会場特有の風に悩まされる。「自分たちのこぎがなかなかできなかった」(福條)。ライバル校に差をつけられ4着。B決勝へ進み、入賞を懸けた戦いに臨んだ。

力強いこぎを見せる福條・安陵ペア

 「敗者復活戦で自分たちのやりたかったこぎとか、持ってるものを出し切れなかったところがあるので、最大のものを出し切るレースにしたい」(安陵)。迎えたB決勝は中大、トヨタRCと3クルーで争う中、競った展開になる。レース中盤1000㍍地点では一時中大にリードを許したが、後半で差し切り1着でゴール。「インカレにつなげるためにも絶対に勝たなければいけないレースだった」(福條)と意地を見せた。

ゴール後、仲間に向けてポーズを見せる左・安陵、右・福條

 「悔しい気持ちはあるが実力通りの結果かなと受け止めている」(福條)。今大会はラフコンディションにうまく対応できず関東の企業、大学との差を実感。総合7位という結果に終わったが2人はその先を見据えていた。「絶対日本一という目標はぶらさずに掲げ続けて、日本一というところにこだわって、日本一だけを見て練習していきたい」(安陵)。2人のペアは一旦解散するが、この2人が柱になることは確実だ。9月のインカレで頂点に立つことだけを考え、今大会で得た経験をチームに還元する。(丸山潤一郎)

 

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