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【ボート部】女子部史上初のインカレ優勝

第51回全日本ローイング選手権大会/第64回オックスフォード盾レガッタ

 9月4~8日にかけて、第51回全日本ローイング選手権大会、第64回オックスフォード盾レガッタが戸田ボートコース(埼玉県)で行われた。学生日本一を決める通称インカレには、男子ペア、女子ペア、男子シングルスカル、女子シングルスカル、男子クォドルプル、女子クォドルプル、男子舵手付きフォア、女子舵手付きフォア、男子フォア、男子ダブルスカル、女子ダブルスカル、男子エイト、女子エイト(滋賀大との混合クルー)でそれぞれ1艇ずつ出場。また、同時に開催されたオックスフォード盾レガッタには男子エイト1艇が出場した。女子舵手付きフォアが9位、女子ペアが10位、女子クォドルプルが優勝、女子ダブルスカルが7位、男子ペアが3位、男子エイトが10位、女子エイトが2位と多種目にわたって入賞を果たした。

 女子クォドルプルの清水(社4)、落合(GR4)、三苫(社1)、東野(スポ2)は初日に行われた予選2組を07:27.02のタイムで1着通過。目標の優勝に向け、好発進を見せた。準決勝では、立ち上がりから必死にオールをこぎ進め2位のポジションを保つ。しかし1000メートル地点、中大の追い上げを振り切れず3位に転落。順位を上げることを試みるも、差を縮めることができずそのまま3位でA決勝進出となった。迎えた決勝戦。「女子部はインカレで優勝したことがないので、とにかく優勝したい」(清水)。多くの観客が集まり緊張感が漂う中、合図と同時に6大学が一斉に飛び出した。先頭に立ったのは同志社。好スタートを切り、2位と約1秒差をつけ首位を独走した。その後も気を緩めることなく、徐々に艇速を上げていく。最後まで主導権を握り続けて1位でフィニッシュ。同志社ボート部に新たな歴史を刻み込んだ。

喜びをあらわにする女子クォドルプル

 そして女子エイトでも快挙を成し遂げた。予選は順調なスタートを切り、07:10.68のタイムで決勝進出を決める。決勝では、少し遅れを取り仙台大を追いかける展開となった。中盤、さらにギアを上げて必死に食らいつくも距離を詰めることができない。その後も、最後まで順位は変わらず2位でフィニッシュ。「体力負けしてしまった」(落合)と惜しくも優勝には届かず、悔しさ残るレースとなった。

女子エイト

 また男子ペアには安陵(商4)、寺井(商3)が出場した。予選は序盤から息のあったストロークでこぎ進めるも、わずかな差で1位には届かず敗者復活戦へ進む。敗者復活戦では、予選を巻き返す圧巻のこぎで堂々の1位を奪取。その後の準々決勝も順調に乗り切り、準決勝へ着々と駒を進めた。準決勝では、1500メートル地点まで日大の後を追う。しかしラスト500メートル、残りの力を振り絞り先頭に出る。そのまま1着でゴールし、決勝戦へ弾みをつけた。「後輩にしっかり勝たせてあげたい」(安陵)と強く意気込み、臨んだ決勝戦。レースはほぼ横並びの状態でスタートした。一進一退が続き、なかなか前へ出られない展開で試合は終盤に突入する。最後は意地と意地のぶつかり合い。同志社も負けず劣らずラストスパートを仕掛けると、日大と金沢大に先行を許し、3着でゴールした。「実力をすべて出し切れたので、悔いはない」(安陵)。悲願の日本一を達成することはできなかったが、笑顔で銅メダルを首にかけた。

懸命にこぎ進める左から安陵、寺井

 4年生にとって、正真正銘のラストレース。7種目で入賞を果たし、集大成のインカレで有終の美を飾った。「チームメートには感謝しかない」(青木・法4)。部員114人の大所帯をまとめ上げた主将が4年間のボート部生活を振り返る。仲間と共に懸命に走り抜けた1年間。後輩に思いを託し、大きな挑戦に幕を閉じた。(文責:中務桜々子、撮影:中務桜々子、元永侑里)

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