
2025年度関西選手権競漕大会
7月5・6日に2025年度関西選手権競漕大会(以下、関西選手権)、浜寺杯が大阪府立漕艇センターで開催された。同志社からは関西選手権に男子エイト2艇、男子クォドルプル1艇、男子舵手付きフォア1艇、男子舵手なしフォア1艇、男子ダブルスカル1艇、男子シングルスカル3艇、女子クォドルプル2艇、女子舵手付きフォア1艇、女子ダブルスカル2艇、女子ペア1艇、女子シングルスカル3艇の計18艇が出漕。また、浜寺杯には男子エイト2艇が出漕した。今大会では、男子ダブルスカル、男子舵手付きフォア、女子クォドルプルがそれぞれ優勝を飾り、女子舵手付きフォアが準優勝。さらに、男子舵手なしフォア、男子クォドルプルが3位入賞を成し遂げるなど、好成績を収めた。
男子部が関西選手権で優勝を果たすのは実に3年ぶりとなった。まず、男子ダブルスカルには、村﨑(商4)、橋本(商2)が出場。コンビネーションの良さを活かし、予選から力強いレースを繰り広げた。準決勝では約5秒差をつけて快勝し、勢いそのままにA決勝へ進む。「もうやるしかない」(橋本)という思いで臨んだA決勝では、スタート直後から先頭に立ち続けるも、後続との差はわずか。しかし、二人の息の合った動きが崩れることはなく最後まで逃げ切り、頂点に立った。

続く男子舵手付きフォアでも、同志社が優勝を飾った。今大会に向けて新たに編成されたクルーは、十分な練習時間を確保できない中でも、練習前後にミーティングを重ねて結束力を高めてきた。「限られた時間の中で、目標を達成することが大事だった」(藤原・法3)。予選は2位で通過したが、準決勝では修正を加えて1位でフィニッシュ。A決勝では、自分たちの特徴を冷静に把握し、最後まで粘り強く戦い抜いた。「スタートは苦手だが、中盤以降で取り返すことを意識していた」(藤原)。その言葉通り、後半にかけてスピードを上げ、残り100㍍を1位で駆け抜ける。5人のこぎがかみ合い、最高の形でレースを締めくくった。

さらに、女子クォドルプルでも圧巻のレース運びで優勝を勝ち取った。クルーには、前大会の全日本選手権で準優勝を経験した女子エイトのメンバー3人が名を連ねている。予選では他を寄せ付けないこぎを披露し、2位と約10秒差をつけて快勝。A決勝でも序盤からリードを保ち、終始落ち着いた展開で貫禄を示す。全日本で鍛えられた経験が随所に表れ、最後まで主導権を渡さず、堂々の1位でゴールを切った。

今大会では複数種目で表彰台に上がり、チームとして確かな存在感を示した。次に控えるのは、4年生にとって集大成の舞台。これまで積み重ねてきた日々を胸に、それぞれが最後のレースへ向けて歩みを進めている。残りの時間を大切にし、笑顔で終えるその日まで、彼らの挑戦は続く。(文責・中務桜々子、撮影・黒田周良、元永侑里、内藤美紀)