
令和6年度関西学生(大学)個人ボウリング選手権大会
2月15日、神戸六甲ボウル(兵庫県)において令和6年度関西学生(大学)個人ボウリング選手権大会が行われた。大会出場選手は斉藤(スポ4)、田中(理工4)、松本(商3)、岡田(スポ3)、石本(スポ3)、熊(スポ2)、菅原(商2)、戸塚(商2)、渡辺(スポ1)、久保(理工1)の計11名。熾烈(しれつ)な戦いが繰り広げられる中、熊が優勝、そして石本が準優勝と同志社がワンツーフィニッシュを果たす。5位に渡辺、6位に松本と表彰台に同志社の選手が多く登壇した。
大会は予選から決勝まで合計18ゲームが1日で行われるハードスケジュール。決勝戦にどれだけ楽に持っていけるかが勝利の命運を握る。

予選は9ゲーム行われた。熊が予選9ゲームのうち8ゲームを200ピン越えのスコアを獲得し、予選を1位で進出。「自分的に気持ちよく投げることができた」(熊)と自身の投球を高く評価した。斉藤、田中、松本、岡田、石本、熊、菅原、戸塚、渡辺も上位24位に入り、予選を通過する。熊をトップに同志社勢は好調な滑り出しを見せた。
準決勝は6ゲームを実施。全日本でも1日最大9ゲームであったため、この時点で選手の疲労は計り知れない。そんな中でも熊の勢いが止まらず、好プレーを展開。6ゲームのうち5ゲームが200ピン越えのスコアをマーク。ストライクは続かないもののスペアで確実に得点を重ねる。だが、2位の選手の追い上げに屈し、首位から2位へと順位を落とし、決勝戦へ望みを託した。石本も3位に僅か7ピン差と4位で決勝戦へ。決勝進出を決めたのは斉藤、松本、石本、岡田、熊、菅原、渡辺の計7名。この時点での順位は熊が2位、石本が4位、菅原が5位、渡辺が6位、松本が7位、斉藤が8位、岡田が9位についた。


首位との差は45ピンと何としてでも追い上げたい熊。「友達でもありながらライバルでもある他大学の選手と高め合いながら投げたい」(熊)。運命の決勝戦が始まった。洗練されたフォームで見事な投球を見せる。第2ゲームには7連続ストライクを獲得。それ以外のフレームでもスペアで得点を重ね、268ピンの好スコアをマークした。この時点で首位の選手のスコアを上回る。その勢いのままいけば優勝。だが、何があってもおかしくない。第3ゲームも214ピンと好スコアをたたき出し、トータルスコア4026ピンで優勝を果たした。石本もそれに続き、圧巻の投球で見事追い上げ、2位の座につき大会は終幕した。

17日から開幕する全日本個人選手権を前に行われた今大会。一人一人の実力を最大限発揮し、力の限り戦った。「明後日からも優勝できるように自分のボウリングをして、来春の勢いをつけたい」(熊)。「昨年3ピン差で入賞を逃した分、今回は表彰台目指して頑張りたい」(石本)と両者がおのおのの思いを口にした。今大会も洗練されたプレーで他大学を圧倒し、入賞者を多数輩出。関西の舞台で弾みをつけた同志社が全日本の舞台でも圧巻の投球を見せる。(堀早槻)