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【ボクシング部】大商大相手に惜敗し悔しさ滲ます

2025年度 第78回関西学生ボクシングリーグ戦

  6月8日、関西大学千里山キャンパス凱風館ボクシング場(大阪府)にて2025年度 第78回関西学生ボクシングリーグ戦 第3週が行われた。同志社は大商大と対戦し、4-5で敗北を喫した。

  この日はフライ級で同志社が不戦敗となったため、定廣(スポ3)、川島(商1)、川畑(法1)、細川(スポ4)、山口(法4)、森島(文情4)、和田(商4)、吉原(理工2)の8人で試合に挑んだ。

 今回の相手は昨年度関西優勝を果たした大商大。この試合に勝てば関西優勝に王手がかかる正念場の一戦である。昨年度の屈辱を果すべく、闘志をまとった選手たちが勝利へ向けてリングに躍り出た。

 最初にリングに立ったのはミニマム級の定廣。序盤から鋭いジャブで距離を詰め主導権を掌握する。「自分のしたい動きがなかなか出来なかった」(定廣)。苦戦を強いられるも、大商大との攻防戦を制し3-0の判定勝ちとなった。定廣は「自分が先陣なのでいい流れを作らないといけない」と戦列を切り開く先導者としての想いを語った。

先陣を切り勝利を挙げた定廣

 続いて登場したのは1年生にして圧倒的強さを保持するバンダム級の川島。素早い攻撃と洗練されたパンチ力で相手の動きを牽制(けんせい)し、判定勝ちを決めた。

圧倒的強さを見せた川島

 2連勝を挙げ波に乗る同志社はフェザー級に川畑を起用。リーグ戦初出場となった川畑は3Rまで死力を尽くすも惜しくも判定負けとなった。

 続くライト級の細川がリングに上がる。1Rから積極的に攻撃を仕掛け、接近戦でも強気な打ち合いに応じた。細川が4年生としての貫禄を見せ、危なげなく勝利したことで大商大相手に3-2とリードを付ける。この試合で関西優勝が決まるといっても過言ではないほどの一戦を前に、会場のボルテージは一気に最高潮に達した。

ガッツポーズをする細川

 しかしここから大商大の猛攻を受ける。重量級に有力選手を置く同志社だったが、ライトウェルター級の山口が1Rで相手の負傷によりポイント負けを喫しタイスコアに。続くウェルター級の森島が序盤から激しい攻撃を繰り出す相手に対し応戦し、審判の判定で勝利を収めたかに見えた。しかし試合終了後、ジャッシジミスが発覚。結果は1-2で森島の判定負けに修正され、同志社は3-4と逆転を許した。

 ここで負ければ敗北が確定してしまう崖っぷちの状況で、ライトミドル級の和田が意地を見せる。全員が固唾を飲んで見守る中、1年生相手に圧倒的強さを見せつけスタンディングダウンを奪いRSC勝ちに。またもや4-4の同点に追いつき白熱した試合が展開された。

拳を掲げる和田

 勝敗が決まる大一番でリングに立ったのはミドル級の吉原。仲間の応援を背に1Rはボディーを狙うなどして優勢に試合を進める。しかし、昨年の関西王者は一筋縄ではいかない。終盤戦に差し掛かり一気にギアを上げた相手に押され惜しくも判定負けに。この結果、同志社は大商大相手に4-5で敗北を喫した。

大一番で健闘した吉原

 あと一歩で届かなかった勝利。試合後の選手たちの表情には静かな悔しさが滲んでいた。次戦の相手は昨年度関西準優勝を果たし、白星を奪われた芦屋大。「芦屋大は今日以上に強い相手と言えるほど強い大学なので、しっかり修正にて勝ちにつなげたい」(定廣)。この悔しさを糧に、拳を握り直し再起を誓う。(文責、撮影・三宅希和)

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