8月23〜27日、第59回全日本学生カヌースプリント選手権大会及び第13回全日本学生カヌースプリント新人選手権大会が海の森水上競技場(東京都)で行われた。迎えた大会2、3日目、大学からカヌーを始めたルーキーたちとシニア部門の女子選手たちによる活躍が光った。
カヌー経験が浅いにも関わらず、インカレという大舞台で実力を発揮した新生星たち。
JC-1、500㍍、スタートダッシュで遅れをとった平賀。風の影響を受ける中、まっすぐ進むために細かい修正を加えつつ、最後は巻き返しを見せ2位でレースを終えた。「最後まで頑張って詰めれて良かった」。(平賀)
JWK-1、500㍍、西居が懸命の漕ぎで3位に輝いた。強風の中迎えた今レースに、先輩からのアドバイスをもとに挑んだ西居。「レースが近づくにつれ緊張したが、本番は楽しんで漕ぐことができた」と笑顔で語った。
WK-1、500㍍ 、予選を2位、準決勝を3位で勝ち上がり決勝戦へと駒を進めた小林。緊張感の張り詰める決勝戦にチャレンジャー精神を持って臨んだ。思い通りスタートを切れたが、後半の伸びに欠け4位でフィニッシュ。表彰台を逃したものの、一年生ながらシニア部門で遜色ないレースを見せた。「順位が4位であと一歩のところで逃してしまって悔しい」と悔しさをにじませた。
WK-2、500㍍、同志社からは2ペアが決勝戦への切符を獲得した。小林・奈須ペアは4位で着艇。「周りから見えない中の部分でしっかり合わせていこうって2人で話しながら練習した」(小林)。一回生同士のペアとは思えないような圧巻の漕ぎを見せた。渡辺・橋本ペアは9位でフィニッシュ。「中間からの漕ぎが課題だったのですが、それが本番でも見えてしまった」と渡辺はレースを振り返った。
WK-4、500㍍、熱い声援が会場中に響き渡る中レースは始まった。 同志社から小林・奈須・渡辺・橋本の4人が出場。昨年の武庫川女大に僅差で惜敗した悔しさをバネに挑んだ。スタートを武器とする同志社は勢いに乗り息のあった漕ぎで2位と好成績を収めた。「自分の漕ぎをするのではなく、4人で揃える」(渡辺)。日々鍛錬に励み練習の成果を発揮したものの、3秒の差で武庫川女大に及ばなかった。
「来年は1位を取れるように頑張ります」と橋本は強く意気込みを語る。先輩への尊敬の念を抱く後輩たちとチームをまとめ上げ先陣を切る渡辺。熱い信頼関係で結ばれた彼女たちに大きな期待が高まる。【文責:湊結子、撮影:白川愛梨】