8月23~25日、TIPSTAR DOME CHIBA(千葉県)において文部科学大臣杯 第79回全日本大学対抗選手権自転車競技大会のトラック競技が行われた。同志社からは前田(商4)、天野(商2)、石田(商2)、小野寺(商1)、和氣(商1)、田中(スポ1)、森下(社1)の7名が出場。和氣が男子ケイリンにおいて8位、石田が女子3㌔インディビジュアルパーシュートにおいて6位の成績を残し、それぞれ入賞を果たした。
1日目に行われた種目には前田、和氣、石田、田中、小野寺の計5名が出場した。同志社の初陣となったのは前田・和氣ペアでエントリーしたタンデムスプリント予選。1台の自転車を2人で漕ぐ必要があり、息のあったコンビネーションが求められる競技だ。「前田さんと練習してきた種目だったから自信はあった」(和氣)と堂々と全国の猛者を相手に立ち向かった。学年の垣間を超えた2人の予選タイムは13.583秒。予選1位の日大と比べ1秒以上の差をつけられたものの、14チーム中7位に入り3日目に行われる1/4決勝への出場を決定させた。
続く女子3㌔インディヴィデュアル・パーシュート予選には、田中と石田が出場した。石田は昨年の同種目で4位に入賞。昨年の結果を超えるべく全身全霊をかけて挑んだ。しかし、結果は予選を3.53.954の6位入賞で終え決勝トーナメントへの出場も叶わなかった。ルーキーの田中も1年生ながら堂々と落ち着いた姿勢で走るも4.09.315の12位で予選を終えた。 続く男子3㌔インディヴィデュアル・パーシュート予選には小野寺、男子1㌔タイムトライアルには前田が登場。各々、日頃の成果を出すべく果敢に挑むも小野寺は16位、前田は22位で散り悔いの残る敗戦ととなった。
2日目の種目には和氣、天野、石田、田中、前田、小野寺の6名が出場した。初戦の男子ケイリン第1回戦には和氣がエントリー。1組に出場した和氣はレース序盤を首位で走るも、終盤に近づくにつれ距離を縮められ追い抜かれる。最終順位を5位で迎え、敗者復活戦への出場となった。もう後がない敗者復活戦。3人中1位になった1名が1/2決勝へ駒を進める。レース終盤までは2位をキープするも1位とは大きくリードをつけられた。しかし、ラスト1周の打鐘がなると和氣は大きくテンポを上げる。最終コーナーのクライマックスで相手を抜き去り、1/2決勝への切符を手にした。「少しミスをしてしまったがなんとか取り戻すことができてよかった」(和氣)。続く1/2決定決勝では、競合の壁に阻まれ6人中5位フィニッシュ。最終レースとなる7〜12位決定戦への出場となった。7〜12位決定戦では、持てる力を出し切り2位。総合順位8位で入賞を飾った。
最終日となった3日目、タンデムスプリント1/4決勝から競技が開始された。前田・和氣ペアの出番が回ってきたのは2巡目、明大との対戦となった。序盤は両ペアとも様子を見ながらの出走となったが、周回を重ねるにつれ徐々に差を開けられ、惜しくも敗戦。1/2決勝に進むことはできなかった。
続いては、同志社としては最後の種目となった女子オムニアム。同志社からは石田、森下が出場した。オムニアムはスクラッチ(7.5㌔)、テンポレース(7.5㌔)、エリミネーション、ポイントレース(20㌔)の4種目の総合得点で順位が決定する種目。長時間にわたって行われるため、どれだけ集中量を保つことができるかが勝利への鍵となる。第1種目のスクラッチ7.5㌔、走り出しは両者とも順調だったが、後半辺りから先頭集団と差が開き始める。追い上げたい所だったが、先頭集団はペースそのままにゴール。結果的に7位石田、10位森下となり、重苦しいスタートとなった。続くテンポレース7.5㌔、エリミネーションでもライバルに差をつけられる形となり、ポイントレース20㌔開始時点で9位石田、10位森下と窮地に立たされる。なんとか順位を上げたいところであったが、ポイントレースでは先頭集団に周回差をつけられるなど終盤まで苦しい試合運びを強いられた。結果的に順位の変動もなく、第4種目も終了。同志社としての最終種目となったが、悔しい結果となった。
今年のインカレも最後まで白熱した試合が盛り沢山となった。同志社の選手たちは出場したいずれの種目においても表彰台に上がることこそできなかったが、入賞した選手も散見され、これまで自転車競技部が積み重ねてきた努力は目に見える結果として表れた。次戦となるロード競技は台風10号の影響で延期もしくは中止が決まったが、開催された暁には出場する選手全員がベストを尽くし、会場に同志社の名を響かせてほしい。(西川有人、黒田周良)