
文部科学大臣杯第80回全日本大学対抗選手権自転車競技大会トラック部門
8月29〜31日、TIPSTAR DOME CHIBA(千葉県)で文部科学大臣杯第80回全日本大学対抗選手権自転車競技大会トラック部門が行われた。同志社からは男女合わせて9名、計8部門に出場。タンデムスプリントで和氣(商2)・渡邉(経1)が、女子4㌔インディビジュアルパーシュート、女子オムニアムにおいて石田(商3)がそれぞれ入賞を果たした。

残暑が続く千葉の地に、全国から精鋭たちが集結。各大学の誇りを胸にレースに挑んだ。1日目、最も多くの選手が出場するこの日に活躍が光ったのはタンデムスプリントに出場した和氣・渡邉ペア。小野寺(商2)・瀬戸口(神3)・新名(経1)・古市(法3)が出場した男子4㌔パーシュート、鎌田(スポ1)が出場した男子4㌔インディヴィジュアルパーシュート、石田・田中(スポ2)がそれぞれ出場した女子4㌔インディヴィジュアルパーシュートがそれぞれ予選敗退に終わった中、結成1年目ながら息のあった漕走でライバルに引けを取らない走りを披露した。予選を3位で通過し、3日目の1/4決勝への進出が決定。和氣がけがを負い出場することはかなわなかったが、予選のタイムを考慮され最終結果全体5位で入賞した。

2日目の種目には和氣、渡邉、新名、古市、瀬戸口、小野寺の6名が出場した。男子オムニアム予選第2組に出場した小野寺は、本戦出場に必要とされていた9位以内の壁を打ち破れず10位でフィニッシュ。惜しくも予選敗退となった。
男子チームスプリント予選に出場したのは古市・瀬戸口・渡邉。各々が力を尽くすも健闘及ばず13位で予選敗退となった。
和氣は昨年同様に男子ケイリンにエントリー。昨年の結果を超えるべく、臨むも初戦は最後に競り負け3位でゴール。あと一歩届かず敗者復活戦への出場となった。後がない敗者復活戦では力を存分に発揮し2着でレースを終える。敗者の中から這い上がり、1/2決勝への進出を決めた。期待がかかった一戦に挑んだ和氣だったがアクシデントによる落車で怪我を負い、DNFに。不完全燃焼で大会を終えるも闘志を燃やし来年へのリベンジを誓った。
最終日となった3日目、同志社としては最後の種目となる女子オムニアム。同志社からは石田が出場した。オムニアムはスクラッチ(7.5㌔)、テンポレース(7.5㌔)、エリミネーション、ポイントレース(20㌔)の4種目で構成され、総合得点で順位が決定する種目。長時間にわたって展開されるため、どれだけ集中力を維持できるかが勝敗を左右する。
第1種目のスクラッチ7.5㌔、開始からしばらく集団での走行が続いたが、試合が進むにつれ先頭集団から遅れを取り、差を詰められないままゴール。石田は8位となり、重い立ち上がりとなった。
続くテンポレース7.5kmとエリミネーションでは粘り強く走り順位を上げたものの、ポイントレース(20km)開始時点では依然7位と厳しい状況に置かれていた。
迎えた第4種目ポイントレース、石田は集団の中で体力を温存しつつ走行。ポイント周回ではスピードを上げ、得点を重ねる場面が見られた。「オムニアムの4種目目のポイントレースで、思ったより踏めたのは成長を感じた」。(石田)善戦するも、後半はあと一歩のところで得点を逃す場面が続き、順位を大きく動かすことはできなかった。オムニアム総合の結果として7位に入賞するも、悔しさの残るレースとなった。

今年のインカレトラックも、最終日まで熱戦が繰り広げられた。同志社の選手たちは怪我をする者や欠場者があり、万全の布陣で臨むことはできなかった。表彰台にはあと一歩届かず、全体としては悔しい結果となったが、入賞を果たした選手も見られ、これまで部が積み重ねてきた努力は確かな形で表れた。今週末に行われるロード部門でも、その力を存分に発揮し、さらなる活躍を見せてくれるに違いない。(西川有人、黒田周良、谷口未紗妃、水落祥香)
