フェンシング部
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【フェンシング部】激闘繰り広げ2種目で準優勝果たす

関西学生フェンシング選手権大会
 10月18〜20日、大山崎町体育館(京都府)にて関西学生フェンシング選手権大会・個人戦が行われた。結果は男子個人フルーレの大野(商3)と女子個人サーブルの小山(法4)が準優勝を果たした。
 1日目に行われたのは男子、女子個人フルーレ。女子フルーレで、宮下(社4)が3回戦まで駒を進めた。相手の様子を伺いながら、丁寧に試合を展開。第3セットまでに大幅に点差が開いてしまったが、ここからでも巻き返せるのがフェンシングだ(3ー9)。「一本一本ずつ、丁寧に」というか仲間のアドバイスを背に第3セットがスタート。相手の隙を確実に見抜いて連続ポイントを決め、点数を重ねていった(8-11)。試合残り時間は10秒を切り、反撃の糸口を見出そうとするが、惜しくもタイムアップ。準決勝を前に、3回戦敗退となった。
 男子フルーレでは、柏原(商4)と大野が準決勝目前の4回戦まで進出した。柏原、大野ともに強豪校である、朝日大の選手と対戦。どちらも相手に隙を見せない戦いぶりで15-4と圧勝した。続く準決勝は、まさかの同志社同士の戦い。ともに切磋琢磨する仲間であり、練習での勝率は五分五分だと言う。「どちらが勝ってもおかしくない」。試合開始直後に激突し、大野が先制点を奪った。ピストを広々使い、繰り広げられるダイナミックな戦い。5-5と互角の勝負を見せる。大野が柏原のアタックを弾きリポストを決める場面がよく見られ、徐々に点差を広げた。さらに、4連続得点で柏原の背中を突き15点目を獲得。15-8で大野が決勝戦へと駒を進めた。

続く決勝戦では、海外派遣経験選手との対戦。試合開始後の激闘の中で、相手の剣が大野の手に当たるトラブル発生(0-1)。気持ちを切り替え、相手の隙をつき連続ポイント獲得(5-3)。しかし、見る見るうちに相手のペースに飲まれ始めなかなか反撃できない(6-12)。「惜しいよ、集中して」などと応援が飛び交うが、そのまま8-15で準優勝に終わった。

激戦を交える(左から大野・柏原)


 2日目に行われたのは女子エペ、男子サーブル。女子エペの松本(商2)は同志社同士の戦いを経て2回戦へ進出した。去年のカンカレで敗北を喫した相手との再戦。5-1と圧勝で第1セットを終える。第2セットを迎えた頃、相手が第1セットの戦術からスピードの緩急をつける戦術に変更。松本はなかなか対応することができず第2セットを10-10の同点で終え、惜しくも13-15で敗北を喫した。「みんなの応援もたくさんあったので、勝てると思っていた」と悔しさをあらわにした。
 男子サーブルでは、吉田(社4)と藤田(心理1)が仲間の応援を胸に4回戦へと駒を進めた。藤田は海外派遣経験選手との対戦で、「勝てない壁を感じた」と5-15で終了。相手の隙を見出し、勝てると思ったタイミングで技を繰り出すが、相手のスピードや記述が上回り、敗北した。吉田は、第1セットを「ベスト4がかかっていたので緊張し、力が入ってしまった」と、4-8で終幕。しかし続く第2、第3セットでは、最後の試合だから楽しもうと気持ちを切り替え怒涛の反撃に出る。4点もの点差があったが、13点目で同点に追いついた。「勝てると思って、点数を取りに行ったら逆にやられた」(吉田)。誰もが勝てると思った場面であったが、惜しくも先にマッチポイントを取られ惜敗を喫した。


 3日目に行われたのは男子エペ、女子サーブル。女子サーブルでは、小山が圧倒的な強さを見せ準決勝まで進出。第1セット目は、5-8で終わり「なんで負けているのかわからない」と思わず声を漏らした。続くセットでは、小山らしい強気のプレーを見せ、5連続ポイントと大逆転(12-13)。そのままの勢いで15点目を獲得し、決勝戦へと駒を進めた。続く決勝戦でも小山の強さが光り、ほぼ互角の激闘を繰り広げる。勝利への執念を燃やし一点一点重ねていく。しかし、小山の攻撃がなかなか通らない場面が見られ、8-15で試合は終了。悔しくも準優勝に終わった。

笑顔を見せる小山


 男子エペでは、古橋(スポ4)が3回戦へと進出した。対戦相手はこれまで何度も戦ったことがあり、「今まで負けたことがない」。試合開始から時間をかけて相手の隙を確実に見抜き先制点を獲得。しかし、何度も戦ったことのある相手だからこそ、古橋の攻撃パターンを分析し、古橋の攻撃に対してリポストされる場面が続き点差が広がってしまう(4-6)。いつもと戦い方が違う相手に戸惑いながらも仲間の「大丈夫」という応援を胸に連続ポイントで第2セットを終えた(8-9)。「相手に追いついたので安心してしまった」(古橋)。相手の果敢な攻撃によって逆転され、試合残り時間20秒で13-14と追い詰められた。仕切り直しで試合再開直後、瞬時に突かれ13-15と惜敗を喫した。

試合を終えた古橋


 それぞれの種目で全力を出し切り結果を残したものの、悔しい思いをする者が多かった。この悔しさを次の団体戦にぶつけ、ひとつでも上の順位を目指しチーム一丸となって戦いに向かう。【文責・撮影、平沼栞】

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