フェンシング部
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【フェンシング部】新人戦で竹本優勝、大野準優勝!

令和6年度関西学生フェンシングリーグ戦(男女フルーレ

 4月13、14日、大山崎町体育館にて令和6年度関西学生フェンシングリーグ戦(男女フルーレ)、新人戦が行われた。結果は新人戦で竹本(心理1)が優勝、大野美(スポ1)が準優勝を果たした。

 新体制になって初めての公式戦である今大会。実力を発揮すべく、会場は熱気に包まれていた。
 フルーレ女子には北山(経3)、松本(商3)、曽根(商2)、大野美が出場する。第1戦目は、幾度と激闘を重ねてきた朝日大だ。1番目にピストに立った大野美は、相手をピストギリギリまで追い詰め、プレッシャーをかけた(3-5)。エースの曽根は追う立場であったからこそ、果敢に攻めたプレーで9-9と追いついた。北山は時間をかけ、失点を最小限に抑えるも、徐々に点差が広がっていき、34-45で敗北を喫した。
 続く関学との第2戦目は、4回戦まで拮抗(きっこう)した戦いを見せたものの、点差が広がり続けてしまった。「(エースは攻めて点をとりに行くような)自分の役割よりも、自分のフェンシングをしたい気持ちが勝ってしまった」(曽根)。そのまま32-45で試合を終えた。

アタックする曽根


 2日目の1戦目ら猛者が集う立命大との対戦。1回戦は5-2とリードしていたものの、確実に隙を突かれみるみるうちに点差が開いてしまった(28-34)。8回戦の大野が、それまでの悪い流れを断ち切り連続ポイント。「取らないといけないところはちゃんと取れた」(大野美)。37-40まで差を縮めた。最後に出場するエースの曽根は、「寿々佳(曽根)と立命大は相性がいい」(北山)と、その言葉の通り優位な立場で試合を展開する。みるみるうちに点差が埋まり、遂に最後の一本勝負(44-44)。「落ち着こうと思えば思うほど落ち着けなかった」(曽根)。気持ちが早まってしまい、相手の剣先が曽根の上半身を突き、44―45で惜敗した。
 最終戦の中京大は、序盤からリードを持ち、同志社の流れで試合を作った。同点に追いつかれることなく、45-34と10点もの差を開けたまま勝利を果たした。

喜ぶ選手たち


 フルーレ男子には、大野(商4)、遠藤(商4)、西村(商4)、竹本が、関学との第1戦目を行った。目に見えぬほど鋭く早い剣捌きで、1回戦の西村からリードを重ねる(5-2)。続く竹本、遠藤、大野も勢いそのままに31-45で勝利を収め、好スタートを切った。
 団体戦優勝に向け、勝利が絶対条件の朝日大戦であったが、相手のエースに隙を見せてしまい点差を開かれた(29-40)。「試合の中で相手を把握できていなかった。なぜ(点を)取られたのかわからないところがまだまだ甘かった」(大野)。もう後がない最終9回戦、大野が冷静な判断で連続ポイントを獲得。36-45と巻き返しを図ったが、悔しくも大きく開いた点差を埋めることはできず、36-45で敗北を喫した。
 迎えた2日目。京産大との対戦では、西村が先制点を取られたものの5-2とリードをつけた。その後、竹本、大野が無失点で5点を取り切るなどし、そのまま45-19で圧勝する。

応援するチームメイト


 続く立命大戦。大野が日本代表経験選手相手に5―2と失点を最小限に抑え、3回戦目まではリードを保ちながら試合を進めた。しかし、「誰かが良くても、誰かが足を引っ張ってしまう」(大野)と、全員が対戦相手とかみ合わず、中々点数を奪うことが出来ずにいる。最終の9回戦目になってもこの流れを断ち切ることが出来ず35-45と、目標の優勝を逃す結果となった。
 リーグ戦最終試合は愛工大。1つでも順位を上げるため、絶対に勝ちたい所だが、序盤から相手の空気に飲まれ23-30とリードを許す。そんな中、遠藤が力量を発揮した。相手をピストギリギリまで追い詰め、1分半で7連続得点。33-35と愛工大のセットでバトンタッチしたが、続く竹本も40-39と粘りを見せた。最後の大野はエースらしく果敢に攻めたが、相手も負けじと一進一退の攻防を繰り広げ、運命の一本勝負へ。チーム全員が見守る中、開始の合図がなると大野の胸に剣が突き刺さった。大野は「いい流れで回ってきたのにも関わらず、落としてしまって言葉が出ない」と、一瞬の出来事に悔しさを滲ませた。

攻撃を避ける竹本

 リーグ戦終了後行われた新人戦。
 男子フルーレに出場した竹本は、決勝まで1試合もつまずくことなく決勝へ駒を進める。自身のスピード感があるプレースタイルで相手を翻弄し、勢いそのままに優勝。「勝ててよかった」(竹本)と圧倒的な技術の差を知らしめた。
 女子フルーレの西村(同女 国際教養1)は、準決勝で同志社の大野美と対戦し、悔しくも敗北。続く3位決定戦で粘りを見せたものの、9-15で4位に終わった。
大野美も、決勝まで難なく駒を進め、同じ高校であった選手と対戦。「手の内がわかっているので、作戦を立てて自分のできることをした」(大野美)。高校生の頃から人並みならぬ技術を身につけていた相手には敵わず、5-15と敗北し準優勝。友達に負けたからこその悔しさをあらわにした。

左から大野美、西村


 
 「みんなが8割以上の力で戦える場面がなかなかなかった」(大野)。新体制になって初めての公式戦で目標には届かなかった。しかし、新入生が新人戦にて輝かしい成績を残し、フルーレチームにとってそれが大きな自信になったに違いない。次戦では今大会であらわになった問題点を修正し、絆がより強固なったフルーレチーム全員で勝機をつかむ。(平沼栞)

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