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【フェンシング部】フルーレ男女共に高い実力を示した

令和7年度関西学生フェンシングリーグ戦(男女フルーレ)

 4月12、13日、大山崎町体育館にて令和7年度関西学生フェンシングリーグ戦(男女フルーレ)と新人戦が行われた。結果は、男子は優勝、女子は3位と好成績を収めた。さらに新人戦では、男子は柿原(法1)が優勝、福山(スポ1)が3位、女子は小原(同女1)が準優勝、横井(経1)が8位という結果となった。

 新体制となって初めての公式戦である今大会。力を出し切るべく、会場は緊張と熱気に満ちていた。

 フルーレ男子には、竹本(心理2)、柿原、石橋(商1)、福山が出場した。初戦の相手は立命大。序盤から立て続けに得点を獲得。絡み合い、なかなか点が決まらない場面もあったが、リードを保ったまま45-35で勝利した。2試合目は関学大と対戦。20点差近くのリードを保ち、9回戦へ。終盤に竹本が連続失点をしてしまったが、リードを保ったまま45-26で白星を上げた。3試合目の相手は朝日大。拮抗した展開が続き、スコアは互角のまま試合が進む。4回戦で石橋がテンポ良く6点を重ね、一気に試合を引きつける。続く柿本は序盤の動きは良かったものの、中盤で綺麗に胴を決められるなど連続失点が響き、かろうじてリードを保った。その後も一進一退の展開が続き、9回戦は38-40と、竹本に託された。同志社は幾度となくリードを奪うも、最後は43-45で惜しくも僅差で敗北。「気持ちの面で負けてしまった」(竹本)。2勝1敗で1日目を終えた。

攻める石橋
ガッツポーズをする竹本

 2日目に行われた4試合目は関大と対戦。徐々に相手にリズムを握られ、失点してしまい、24-25と逆転を許す苦しい展開に。しかし、続く竹本が冷静に立て直す。鋭いつきと素早い攻めで得点を重ね、30-26と再びリード。その後も柿原が確実に5点の追加点をあげた。さらに、石橋も無失点の好プレーを見せ、40-30で最終ラウンドへ。苦しい場面もありながら最後はしっかり5本を取り切り、45-35で試合を締めた。最終戦の相手は愛工大。好調な運びで差を広げ、チーム全体の勢いが増していく。30-18で迎えた7回戦。柿原が冷静に5本を連取し、スコアは35-18に。続く石橋も激しい攻防の中、観客を沸かせる1本を決め、さらに突き放す。会場は大きな盛り上がりを見せた。最後まで圧倒的な試合運びで失点を抑え、45-25と快勝を果たした。最終結果は優勝。全員の力でつかんだ関西制覇となった。

優勝を決め、喜ぶ選手たち

 フルーレ女子には、曽根(商3)、大野(スポ2)、横井が出場した。初戦は朝日大と対戦。立ち上がりからやや苦しい展開が続き、17-21で後半を迎える。7回戦で横井が果敢に攻めるも相手の的確な対応に苦しみ連続失点。勢いを止められずスコアの差が開いてしまう。最終ラウンドで曽根が粘り強く点を重ね、リードを縮める。反撃の姿勢を示しつつも最終は29-35で敗れてしまった。2試合目は中京大戦。同志社が主導権を握る展開となり、立て続けに得点を重ねる。序盤から失点を抑えた。試合が停滞する場面があったものの、確実に点差を広げ、流れを完全に引き寄せた。横井が気迫が伝わるプレーを発揮し、胴へ一本を制す。力強いガッツポーズが見られた。大野は40-22で試合に締めにかかり、曽根にバトンを渡す。曽根は攻撃の姿勢を貫き、もつれた場面でも仕切り直して得点を獲得。45-24で圧勝した。3試合目は関学大。序盤でリードを許してしまったものの、曽根が3回戦で同点に追い付かせ、ナイスアタックを見せた。しかしその後再び逆転され、点差は開いた。中盤で猛攻を見せるも、互いに譲らず37-43で試合終了。逆転まであと一歩及ばなかった。1勝2敗で1日目を終えた。

アタックする曽根

 2日目に行われた4試合目の相手は関大。試合開始から終始主導権を握った同志社。相手にほとんど付け入れる隙を与えず、要所での鋭いアタックと冷静な対応が光った。一時的に得点を許したが、その後も各選手が自分の役割を果たし、点差を一気に広げる。45-16と大差で勝利した。最終戦は立命大との対戦は白熱した展開となった。シーソーゲームを繰り広げ、点の取り合いが続いた。横井が1点ビハインドの状態から失点を抑え、14-11に。続く4回戦では大野が奥に追い込まれる場面もありながらも意地の一本を決めたが、15-14とリードは広げられない。続く曽根が実力を発揮し、7連続得点を獲得。ここで一気に引き離したが、相手の攻撃は止まらず同点に追い付かれてしまう。しかし9回戦の残り1分に差し掛かったところで、精度の良いアタックでポイントを獲得。45-40で勝利を収めた。「個人がみんなのために戦うことができた」(曽根)。最終結果では初の3位をつかむことができた。

 リーグ戦終了後行われた新人戦。男子は柿原と福山、女子は小原と横井が出場した。そのうち柿原、福山、小原が準決勝に進出。いずれも緊迫した試合となった。

 福山は準決勝で惜しくも敗れ、3位決定戦へ。揺るがぬ実力を見せつけ、見事勝利をつかみ取り、最終結果3位となった。

攻める柿原

 「ミスが少なく決勝に進むことができた」(柿原)。順調に決勝へと駒を進めた柿原は大舞台でも冷静さを失わず、安定した試合運びを披露。序盤から鋭い突きでペースをつかむと、連続得点で相手を引き離す。背面から華麗な1本を決め、会場を沸かせた。14-6で迎えた決着ラウンド。落ち着いて点を奪い、15-6で快勝。堂々たる戦いぶりで1位に輝いた。

 一方小原は、決勝では徐々に相手に主導権を握られる苦しい展開となった。粘り強くポイントを奪いながらも相手に対応しきれず、連続失点で点差を広げられた。攻め込まれてスコアは9-14に。ミスが許されない状態に追い込まれた。追加点をあげたいところだったが、反撃は間に合わず、9-15で惜敗。最終結果2位となった。

構える小原

 新体制となって初めての公式戦で好成績を残したフルーレチーム。男女共に今大会で上がった課題を見つめ直し、更なる成長を誓った。(文責・撮影:津田花暖)

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