フェンシング部
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【フェンシング部】悔しさを胸に次戦へ繋ぐ

令和7年度関西学生フェンシングリーグ戦(男女サーブル)

 4月19、20日、大山崎町体育館にて令和7年度関西フェンシングリーグ戦(男女サーブル)と新人戦が行われた。結果は男子5位、女子6位となった。新人戦では男子は松岡(心理1)が9位、女子は中道(商1)が準優勝という結果となった。

 「今年こそやってやるぞ」(岩井・スポ3)。強い気持ちで挑んだ今大会。一方、田村(商4)は楽しくフェンシングをするという意気込みで今大会に挑んだ。

応援する選手たち

 サーブル男子には、中垣(スポ4)、藤田(心理3)、岩井が出場した。初戦は愛工大と対戦。序盤からリード許す展開となったが、粘り強く戦い抜いた。点差はあまり変わらないまま最終ラウンドへ。藤田は果敢に攻め、6点を連取に成功。逆転まであと1点と、藤田の追い上げで勝利の兆しが見えた。しかし相手も譲らず、惜しくも43-45で敗れた。2試合目の相手は朝日大。激しい点の取り合いが繰り広げられたが、徐々にリードを広げられ苦しい展開に。攻める姿勢を貫き、随所で持ち味を発揮したが、点差を縮めることはできず最終スコアは33-45。悔しい連敗となった。3試合目の対戦相手は関学大。4回戦では中垣が序盤からリズムよく攻撃を展開。「ナイスアタック!」と声が上がる好プレーも見られ、連続得点を獲得した。そしてついに20-19と逆転に成功。会場が一気に盛り上がった。続く藤田、岩井も着実に点を重ねていき、9回戦までに10点ものリードを作った。最後は藤田が1失点に抑え、45-31と白星を挙げた。

アタックする中垣

 1勝2敗で迎えた2日目は、立命大と関大と対戦した。4試合目の立命大に試合の主導権を握られ、激しい展開を強いられた。流れをなかなか掴めないまま試合は進行。結果は19-45で大敗を喫した。立て直しの期待がかかった最終戦では、藤田が落ち着いた立ち上がりを見せるも、相手の鋭いアタックに苦しみ3-5とビハインドのスタート。2回戦で点差は開いてしまったが、3回戦で流れが大きく変わる。岩井が1失点に抑えながら連続得点を果たす。9得点を獲得し、15-11で4点ものリードを作った。しかし続く中垣、藤田のどちらも奥へ追い込まれる場面が多く見られ、再びリードを許す。その後も追い上げを図るも間に合わず、36-45で敗北した。最終結果は第5位。勝機が見えただけに悔しさが残る大会となった。

攻撃する岩井

 「勝てる試合で勝てなかった」(岩井)。チーム全体として良い流れを持って来れなかったと岩井は悔しさを語った。

 サーブル女子には、田村、数井(法3)、中道が出場した。初戦は関学大と対戦。互いに譲らない展開の中、終始緊張感漂う試合となった。相手に食らいつくも最後はわずか4点差の41-45で惜しくも敗れた。黒星スタートとなったが、内容は決して悲観するべきものではなかった。2試合目は中京大と対戦した。奥に追い込まれる場面が多く見られ、4回戦までに12点差にも引き離された。5回戦以降、同志社は試合の流れを変えるには至らない。その後も得点は奪えず15-45で敗北を喫した。3試合目は立命大と戦った。点差は大きく開かないまま試合は進んだ。試合は38-45で終了。相手の隙をついたアタックで点を奪うも、ミスや相手の冷静な対応に阻まれ、勝利にはあと一歩及ばなかった。

相手を追い込む田村

 3敗で迎えた2日目は、朝日大と関大と対戦した。朝日大戦では、田村、中道が序盤から正確な刺突でリズムを作り、10-6と好スタート。しかしその後は相手の守りを前に得点が伸びず、逆転されてしまう。点差を縮められないまま後半に差し掛かった。反撃の姿勢を見せたが、追い上げには至らない。8回戦では数井が綺麗な一本を決め、意地を見せる。しかし相手の戦いぶりみ押し切られ、スコアは32-45で試合終了。ここでも勝ち点を上げることはできなかった。リーグ戦最後の関大戦では終盤で試合の流れは完全に同志社に傾いたと思われたが、43-45で敗れてしまった。最終結果は6位。勝ち点0のままリーグ戦を終えた。

 「一度崩れるとどんどん相手のペースにのまれてしまった」(田村)。チームがなかなか上手くいかない時の立ち上がりが課題となった。

試合準備をする中道

 リーグ戦終了後に行われた新人戦には、松岡と中道が出場した。松岡はトーナメント2回戦で7-10で惜しくも敗れ、最終結果は9位となった。中道はトーナメント2回戦では10-9と接戦を制し、準決勝へ。準決勝では15-4と圧巻の強さを見せつけ決勝に進んだ。決勝では一進一退の展開が続き、中道も一歩も譲らない。しかし、最終スコアは13-15で栄光には一歩届かなかった。

 「試合でどうすれば周りの流れに飲み込まれないのかが課題に上がった」(岩井)。この悔しさを糧に、個々のスキルアップだけではなく、全員で勝てるチーム力の強化に一層力を入れていく。(文責・取材:津田花暖)

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