2025年度全日本学生フェンシング選手権大会
10月25日〜29日、駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場(東京都)にて2025年度全日本フェンシング選手権大会が行われた。関東の猛者が集う今大会で個々の実力を発揮し奮闘した。
フルーレ女子団体戦には、曽根寿(商3)、大野(スポ2)、横井(経1)が出場した。初戦の相手は東女体大。1試合目から大野が果敢に攻め込み、リズムをつかむ。絡み合いながらも冷静に一本を重ね、5-2と好スタートを切った。続く曽根は、なかなか点が決まらずお互い攻撃のタイミングを見計らう時間が長かった。それでも終盤には落ち着いた試合運びで着実に得点を積み重ね、10-3と大きくリードを広げた。横井も粘り強い攻防を見せ、15-6と大きくリードを保つ。中盤に入っても勢いは衰えず、曽根の鋭い突きや横井の胴への一撃でさらに差を広げた。チーム全体で攻めの姿勢を貫き、終盤は大野と横井が堅実に得点を重ねる。最後は40-25で迎えた9試合目、大野が冷静に試合を締め、44-29で勝利。初戦を見事白星で飾った。

2回戦の相手は日女体大。序盤から相手の鋭い攻撃に押され、苦しい立ち上がりとなる。それでも曽根が気迫あふれる一本を決め、会場を沸かせた。中盤では大野と横井が攻め続けるも、相手の守りを突破できず点差を縮められない展開が続いた。「大きなガッツポーズ」を見せる一本もあり、反撃の姿勢を示すが、終盤で相手の勢いを止めることができず。最終スコアは20-45で惜しくも敗退となった。

フルーレ男子団体戦には、竹本(心理2)、柿原(法1)、石橋(商1)、福山(スポ1)が出場した。各々が持ち味を発揮し、白熱の戦いを繰り広げた。初戦の相手は早大。1回戦、石橋が攻めあぐね、序盤は1-5と苦しい立ち上がりとなる。続く竹本が登場。前に一本大きく出てアタックを決めるなど、鋭い突きを見せて会場を沸かせた。竹本の気迫あるプレーで粘り強く得点を重ね、同点に追いつく場面も見られた。3回戦の福山はスピードで攻め続けるも、相手の反撃に遭い11-15でバトンを渡す。中盤、石橋が粘り強い試合運びで連続得点を重ね、試合を立て直す。柿原も積極的に攻め込み、同点に追いつく場面を作った。21-21の接戦から一進一退の展開が続くも、徐々に同志社のペースに。続く柿原が確実に点を重ね35-30とリードを広げた。最終試合、勢いに乗った竹本が怒涛の6連取で勝負を決めた。一本一本に気迫を込めたアタックで連続得点を奪い、最終スコア45-38で見事な勝利を収めた。

続く2回戦は立教大との対戦。序盤、竹本がリズム良く攻め10-6とリードをつくるが、次第に相手の的確なカウンターに苦戦。3回戦の柿原はなかなか得点を伸ばせず、13-15と逆転を許す。石橋、竹本、福山と続くも、相手の勢いを止めることができず点差は拡大。終盤の石橋、竹本も果敢に攻めたが、相手の守りを崩せず28-45で敗戦となった。
優勝を目指して挑んだ今大会。男女共に2回戦敗退となったが、堂々とした試合運びを見せ次戦へ向けて確かな手応えをつかんだ。関東の強豪との戦いを経て感じた悔しさを胸に、彼らの挑戦し成長を遂げると誓った。(津田花暖)