10月18・19日に第71回関西学生フェンシング選手権大会・フルーレが大山崎町体育館にて開催された。1日目に個人戦と2日目に団体戦が行われた。男子個人戦で田中(経4)が優勝、柏原(商3)が3位を果たし、団体戦では女子3位、男子準優勝を収めた。
1日目に行われた個人戦。
女子のベスト8をかけた試合では伊藤(商4)vs宮下(社3)による同大同士の対決。複雑な気持ちを抱えながらも挑むも15-14で勝者は伊藤。「勝ちたいという思いよりかは楽しんでた」と笑顔で振り返った。しかし準決まで勝ち進んだが敗北し、3位決定戦で勝利を狙う。終始接戦を繰り広げるも最後の一本を取りきれず14-15で惜敗(4位)。「思うようにフレーズを取ってもらえなかったり見せれなかった」(伊藤)。
男子準決勝では、田中vs柏原の対戦が繰り広げられた。普段から練習している仲間との対決、15-10で田中の勝利。「個人戦でやるのは初めてだったのですが、思い切ってプレーして悔しかったですけど楽しくできました」(柏原)。3位決定戦では15-10と差をつけて3位を勝ち取った。
一方、決勝まで駒を進めた田中は去年の優勝者との対戦。最初に先制を取られ序盤は相手が少しリードしているように思えたが、12-12同点へと自分の流れを作る。12-14と危ない状況になるも、最後に追い上げを見せ3本連続で点を獲得。優勝が決まり、歓喜の声を上げた。
女子団体では、伊藤、宮下、北山(経1)、西脇(英1)が出場した。
龍谷大との1戦目、45-33で勝利し駒を進めた。続く2戦目では、朝日大との対戦。競合相手に果敢に攻める同志社。しかしながら相手の得点が重なり点差は離れていく。結果は32-45で決勝に進むことはできなかった。
伊藤は「失点も多かったんで、対策が必要だと思いましたし、また、取れるべき所でちゃんと取るっていうのが課題だと思いました」と悔しさをあらわにした。
3位決定戦は中京大学との対戦。途中失点が続き7ターン目で31-34と逆転を許す状況になったが、宮下によるフォローにより38-38と同点まで巻き返した。最終ターン44-44で迎えた最後の一本、伊藤は自分のスタイルを貫き点を獲得。結果は3位でインカレ出場が決定した。「最後一本勝負で結構苦しかったんですけど、みんなで楽しく笑顔でできた事がよかった所だと思います」と振り返った。
男子団体では、田中、柏原、大野、遠藤が出場した。初めの対戦相手は龍谷大。
先制を取ったのは柏原だった。その後も危なげなくゲームを進め、45-24で圧勝。続く対愛知工業大の試合でも相手に先制点を奪われるも難なく、45-28で勝利。「去年負けた相手に大差をつけてリベンジできたのでよかった」。(田中)
決勝へと勝ち進み立命との試合が始まった。先制点を田中が奪い、序盤は勢いをつけ15-11と有利な状況だったが、途中逆転され27-30。流れを変えようと積極的に進むも40-45で試合終了。惜しくも目標の優勝を逃してしまったものの、準優勝を果たした。
「流れをうまく相手に渡さない。準決の時は序盤せったりもしてたんですけど、常にこっちが流れを持っている状態だった。最後立命の時は中盤に流れを持たせてしまったのが敗因だった」。(田中)
次戦のインカレに向け、田中は「個人戦は、ベスト8それ以上を目指して、団体は今回このように伸び代を残した結果になったんで1ヶ月練習して関東の大学に勝ちたい」と意気込んだ。
好成績を収めたフルーレは、本日開催のエペへとバトンを繋いだ。同志社フェンシング部の勢いはまだまだ止まらない。
(撮影・平沼栞、大久保りんか 文責・大久保りんか)
男子個人
田中-優勝
柏原-3位
遠藤-23位
中垣-43位
団体戦-準優勝
女子個人
伊藤-4位
宮下-6位
北山-13位
西脇-19位
団体戦-3位