フィギュアスケート部
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【フィギュアスケート部】インカレFSで4選手が奮闘

第96回日本学生氷上競技選手権大会 

 1月7日、ALSOKぐんまアイスアリーナで第96回日本学生氷上競技選手権大会男子7・8級FS(フリースケーティング)、女子7・8級FSが行われた。森口澄士(商4)、本田ルーカス剛史(スポ3)、大関凜花(経3)、前野百花(商1)が出場。 最後のインカレとなった森口は2位に入った。

 観客からの声援を受け、17番滑走で登場した本田。「エクソジェネシス」に合わせ演技が始まった。冒頭、3回転ルッツー3回転トーループを着氷させる。続く3回転フリップ、コンビネーションジャンプをともに成功。ループジャンプは抜けてしまったものの「落ち着いてやれることができた」(本田)と、その後は流れるような演技で観客を魅了する。高さのあるバレエジャンプとスプレッドイーグルに拍手が送られ、残りのジャンプはミスなく決めた。FSで134.44点、総合得点200.25点となり、6位入賞で今大会を終えた。

演技を終えた本田

 「シングル競技で関わってきた人に感謝の気持ちを伝えられる演技がしたい」(森口)。23番滑走で最後のシングル競技、最後のインカレに森口が臨んだ。演技冒頭、高さと幅のあるトリプルアクセルー2回転トーループを綺麗に着氷させる。続くジャンプもトリプルアクセル。どちらのジャンプも2.67点の高い出来栄え点を得た。つなぎの要素も抜かりなく、フライングキャメルスピンでは最高評価のレベル4を獲得。その後の3回転ループ、3回転フリップでは手を挙げる余裕を見せる。さらに表現力で使用曲「ジキルとハイド」の世界観に観客を誘った。演技後半はジャンプで小さなミスはあったものの堂々とした演技を披露。FSで163.55点、総合得点247.87点を獲得し2位に。最後にふさわしい感動のフィナーレを飾った。また、同志社から出場した3選手の競技結果に基づいて男子7・8級団体2位に輝いた。

 最後のインカレを終えた森口。試合後「(自身が大学4年間で叶わなかった)インカレの団体1位が見たいです!」(森口)と、笑いを交えつつ後輩へエールを送った。

力強い演技を披露する森口

 男子の競技終了後まもなく、女子のFSが始まった。5番滑走に前野が登場。演技冒頭の3回転フリップ、2回転ルッツを着氷させるも中盤のジャンプで2回の転倒があった。それでも長い手足を生かした華麗なスケーティングを披露。FSで75.10点、総合得点118.91点の24位となった。「悔しい部分があるが、いろいろな人に支えてもらってこの大会に出られたので感謝とうれしさでいっぱい」(前野)。初めてのインカレではあったがフリーに進み、確かな足跡を残した。

華麗に舞う前野

 同志社勢で最後の演技を披露したのは大関。リンクサイドにはチームメイトや仲間が応援に駆け付けた。「レ・ミゼラブル」の曲がかかり、笑顔で滑り出した。冒頭に3回転ループ、3回転ルッツに成功。ジャンプで1つ転倒があったが、その後のジャンプは着実に決めた。壮大な音楽に合わせたダイナミックな演技を披露。FSで88.96点、総合得点137.92点をマークし15位で今大会を終えた。試合後、今シーズンを振り返り「成長できたと思う1年だった。全日本選手権を目指して練習していきたい」(大関)と評価。来シーズンに向けての決意も口にした。

ジャンプを飛ぼうとする大関

 前日のSPに引き続き、FSでも力を発揮した選手たち。今後は各々、国体や世界大会に挑んでいく。今シーズンも大詰め。最後まで戦い続ける選手から目が離せない。(矢部彩香)

 

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