サマーカップ2024フィギュアスケート競技会
8月10・12日、木下カンセーアイスアリーナ(滋賀県)で、サマーカップ2024フィギュアスケート競技会・選手権男子の部が行われた。同志社からは中村俊介(商1)、小林隼(スポ3)が出場。中村は3位入賞を果たし、小林は17位で終えた。
10日に行われたSP。小林は8番滑走で登場した。冒頭のダブルアクセルを決めると、続くトリプルルッツーダブルトーループも決め、勢いに乗る。その後のトリプルフリップでは転倒したが、小林らしいリンクを大きく使った滑りで44.10をマーク。18位でFSへ進んだ。
中村は17番滑走でリンクに立った。初めのトリプルアクセルで転倒するが、次のトリプルルッツートリプルトーループを鮮やかに決め、トリプルフリップも着氷。ステップではダンス風の曲に合わせ、観客を惹きつけた。躍動感のある演技をみせ、65.43点で4位。FSへの期待を高めた。
白熱した戦いを見せたSPから一日空け、12日にFSが行われた。4番滑走の小林は昨シーズン同様「オペラ座の怪人」を選曲。前半、ロック調のリズムに合わせ、トリプルサルコウやダブルループを決める。しっとりとした曲調に変わる演技中盤。トリプルフリップで転倒すると、観客から「頑張れー!」と声がかかった。その声に応えるかのように、終盤は2本のジャンプを着氷させる。乱れはあったが、終始力強い演技を披露。82.10点をマークし、総合得点126.20点で終えた。
最終グループ、18番滑走の中村。5分間練習では何度もジャンプを確認する様子が見られた。新プログラムで挑み、「lo Ci Saro」に乗って演技を開始する。冒頭の4回転トウループは転倒。しかし、その後のジャンプは全て着氷し、エッジをきかせたスケーティングでまとめ上げた。FS1位の143.02点をマークし、総合得点208.45点で3位に輝いた。
シーズン開幕まもなく行われた今大会。露呈した課題を克服し、次なる大会へ歩みを進める。
(文責・若松晏衣、古川亜依 撮影・矢部彩香)