サマーカップ2024フィギュアスケート競技会
8月12日、13日に木下カンセーアイスアリーナ(滋賀県)でサマーカップ2024フィギュアスケート競技会の選手権女子の部が行われた。同志社からは大関(経4)、前野(商2)、泉(生命3)、加藤(社4)の4名が出場し会場を沸かせた。
13番滑走で同志社勢最初の演技となった大関は、音源トラブルで難しい入りに。それでも、使用曲「エルフラメンコ」に合わせて華やかに氷上を舞う。冒頭の3回転ループで転倒するミスはあったが、他2つのジャンプは着氷。ステップでは持ち味を発揮し、37.97点をマークし26位となった。
続く17番滑走では前野が登場。黒色の衣装をまとい、演技を開始した。冒頭の3回転フリップ―2回転トーループの連続ジャンプを着氷すると、続く3回転トーループで高さのある美しいジャンプを見せる。最後のジャンプであるダブルアクセルも決め、ほぼノーミスの演技で45.57点をマーク。昨年までは柔らかでおっとりとした表現が印象的だった前野だったが、今大会では「Warriors」に合わせてクールで力強い表現で観客を魅了した。 13位につけ、翌日のFSに駒を進めた。
そして、50番滑走で泉が登場した。「My Name 」に合わせて演技を開始。ジャンプ2本目の2回転トーループが0点になってしまうミスがあったが、冒頭のコンビネーションジャンプと最後のダブルアクセルは着氷。回転不足でGOE(出来栄え点)で減点はあったが、演技をまとめた。スピンでは高評価を得て加点を獲得。最後まで表現豊かに演じ切り35.00点をマークし29位となった。
最終滑走では加藤がリンクに立った。使用曲は「仮面舞踏会」。ジャンプのミスが響き得点を伸ばすことが出来なかったが、焦ることなく終始落ち着いた演技を披露した。スケーティングのダイナミックさと最後のスピンで観客を魅了。30.68点をマークし、38位となった。
以上の結果から、前野が翌日のFS(フリースケーティング)に進出。大関、泉、加藤の3選手はFSに進出できる24位までに残れず大会を終えた。
13日に行われたFSに登場した前野は選曲した「SWN LAKE」にふさわしいゴールドの衣装をまといリンクに立った。冒頭のトリプルフリップ-ダブルトーループを決めると、会場をエレガントな世界観に引き込む。中盤のトリプルトーループでの転倒ミスはあったが、指先まで美しさを宿した演技だった。SPとはイメージを大きく変え、白鳥のように繊細かつ美しい滑りを見せた。82.59をマークし、総合得点128.16点。16位で今大会を終えた。
シーズン序盤ということもあり、氷と試合の感覚を掴みたい選手たちにとって良い経験となった今大会。ここから尻上がりに調子を上げ、各々の目標に向かい邁進する。(文責・撮影:古川亜依、矢部彩香)