2024近畿フィギュアスケート選手権大会
9月28、29日、大阪府立臨海スポーツセンターで2024近畿フィギュアスケート選手権大会が行われた。女子の部では吉田陽菜(GR1) 、前野百花(商2)、大関凜花(経4) 、泉凜佳(生命3) 、加藤日向子(社4) が出場。吉田が1位に輝き、前野が7位入賞を果たした。さらに、吉田、前野、大関は11月に行われる西日本選手権に出場する。
28日に行われたSP。同志社のトップバッターは2番滑走で登場した加藤。多少こらえるジャンプはあったものの、ミスなくまとめあげ、36.30点をマークし、15位となった。
5番滑走は泉。ジャンプの着地が両足になるなどのミスはあったが、大きな減点をされることなく滑り切った。ゆったりとしたスケーティングで38.00点をマーク。13位となった。
黒の衣装に身を包み、10番滑走で前野がリンクに現れた。着氷後も流れがあるジャンプを次々と決め、一つずつのエレメンツをこなしていく。華麗な演技を披露し、51.93点を獲得。6位につけ、1つ1つ集中して挑みたい」(前野)とFSに向けて意気込んだ。
15番滑走で登場したのは吉田。スピードに乗ってジャンプを鮮やかに決めていく。後半のトリプルループでは軸が外れるものの、しっかり耐え、立て直した。体を大きく使ったステップでは最高のレベル4を獲得。「全体的に落ち着いてできた」(吉田)。63.85点で1位と0.52点差で2位つけた。
最後の20番滑走で大関がリンクに立った。ジャンプでは着氷にミスはあったものの大きなミスなくまとめ、3つすべてのスピンでレベル4を獲得。「今できることはやったかなと思う」(大関)。フラメンコの音楽に乗り、情熱的に滑りあげ、得点は43.24点。9位につけた。
迎えた翌日のFS。5番滑走で加藤が登場した。初めはジャンプの転倒が続いたが、3つ目のコンビネーションジャンプを決め、立て直す。エレメンツを丁寧にこなしていき、65.51点をマークし、総合得点101.81点で15位となった。
7番滑走の泉。ジャンプで細かなミスが続くものの、後半のジャンプは決めきり、体を大きく使ったステップダイナミックなコレオシークエンスを披露した。得点は63.40点。総合得点101.40点で17位となり、大会を終えた。
11番滑走の大関の演技はファンファーレとともに始まった。冒頭のトリプルループでは軸が傾き、転倒。しかし、その後は流れに乗り、ジャンプを次々と決めていく。SPに引き続き3つのスピンすべてでレベル4を獲得し、81.99点をマーク。「自分の大好きなスケートができている」(大関)。総合得点125.23点で9位となった。
前夜とは打って変わり、白の衣装で登場した14番滑走の前野。回転が抜けるジャンプがあったものの、大きなミスなくまとめ上げた。自身の強みである柔軟性を生かしたステップで氷上を舞い、観客を魅了した。「音の世界に入って、自分が主人公になれた」(前野)。84.59点をマークし、総合得点136.52点で7位入賞を果たした。
優勝候補の吉田は19番滑走で登場。注目のトリプルアクセルを流れに乗って決め、観客席は大歓声が起こった。「イメージ通り、悪くない形でいけた」(吉田)。その後も滑らかなスケーティングを披露。クライマックスでは美しいステップで観客を吉田の世界に引き込んだ。スピンではすべてレベル4を獲得し、得点を積み重ねる。FS1位の119.67点を獲得し、総合得点183.52点で1位に輝いた。
各々が健闘し、実力を発揮した今大会。見つかった課題を修正し、2週間後に控える西日本インカレに向けて鍛錬を積む。(文責・若松晏衣、撮影・古川亜依、矢部彩香)