
2025近畿フィギュアスケート選手権大会
10月4日~5日に木下アカデミー京都アイスアリーナにおいて、2025近畿フィギュアスケート選手権大会が行われた。男子の部では森本(商1)、中村(商2)、小林(スポ4)が出場。森本が4位、中村が3位、小林が11位となった。
4日に行われたSPでは同志社のトップバッターとして森本が出場。身体をゆっくりと使ったしなやかな動きを見せ、ダブルアクセルを着氷。その後のトリプルルッツートリプルトーループのコンビネーションジャンプを成功させる。トリプルフリップではエッジエラーを取られるも、スピンでは全て最高評価のレベル4を獲得。64.97点で4位につけた。

続く10番滑走として中村が登場。使用曲『yesterday』に合わせ、力強くもしなやかな動きをみせる。予定していた4回転トーループが不成功に終わり、2本目のトリプルアクセルでは少し乱れるも何とか堪えた。続くトリプルルッツートリプルトーループを決める。演技に悔しさを滲ませながらも、64.54点で5位につけた。
紫の衣装を身につけ、14番滑走としてリンクに立った小林。「お世話になった人に、大きな舞台で演技をしている姿を見せたい」(小林)とラストイヤーへの思いを抱えて臨んだ。『Fall On Me』に合わせてスピード感のある滑り出しを見せ、1本目のジャンプへ。トリプルフリップを飛ぶも、エッジエラーを取られる。続くコンビネーションジャンプでは、少し乱れながらも着氷。41.72点をマークし11位につけた。
5日に行われたFSでは、小林が報われない恋をテーマに、「ロミオとジュリエット」の新プログラムで挑んだ。壮大さを感じる音楽とともに腕を大きく使った演技を披露する。冒頭のトリプルループを見事に決めるも、続くトリプルルッツでは惜しくも着氷に失敗。演技中盤ではピアノ調に変化した音楽に合わせ、ダブルサルコウを決める。演技をコンビネーションスピンで締めくくり、総合得点123.04点をマーク。11位となった。

続く10番滑走で登場した中村は、「侍」をテーマに刀を抜くような振りを見せて演技を開始した。冒頭の4回転トウループは惜しくも成功ならず。しかしその後のトリプルルッツを見事に成功。続くトリプルアクセルでは転倒したが、「4回転やアクセルのミスが続いたので、その場で構成を変えた」(中村)と振り返る。スケーティング中にも関わらず演技を冷静に分析し、柔軟な対応を見せた。自身のスコアに悔しさをにじませながらも、結果は総合得点190.46点をマークし、今大会3位と健闘を収めた。

中村に続き、11番滑走でリンクに立った森本。「ピアノ協奏曲なので、硬い動きではなく優雅な動きができるように意識した」(森本)。SPに続きトリプルフリップでエッジエラーを取られるも、次のトリプルルッツ、トリプルトーループのコンビネーションジャンプを見事に決める。演技後半では着氷に乱れを見せるシーンがありつつも、手足を大きく使った伸びやかな演技で氷上を舞う。総合得点185.71点で4位となった。
今大会を経て、中村、森本、小林が西日本選手権への出場を決めた。 17日からは第19回西日本学生フィギュアスケート選手権が行われ、31日からは西日本選手権大会が開催される。選手たちは連戦に向け調整を重ね、さらなる飛躍を目指す。(文責・村田あげは、撮影・若松晏衣)