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【フィギュアスケート部】華麗な演技で魅了し、吉田、清水、重田、東が西日本決めた

2025近畿フィギュアスケート選手権大会

 10月4日、5日に木下アカデミー京都アイスアリーナで2025近畿フィギュアスケート選手権大会が行われた。女子の部では前野(商3)、清水(スポ2)、吉田(GR2)、東(文情1)、重田(スポ1)が出場。吉田が3位、重田が4位、清水が5位入賞を果たし、吉田、重田、清水、東が西日本選手権への切符を手にした。

 4日に行われたSP。1番滑走で清水が登場した。冒頭のコンビネーションジャンプを鮮やかに決め、流れに乗る。「ノクターン」のピアノの旋律に合わせ、滑らかなスケーティングを披露した。最後のトリプルルッツは回転が抜け、無得点となったがスピンは全て最高評価のレベル4を獲得。「スピンやスケーティングが評価されたと思う」(清水)。磨いてきた技術でミスをカバーし、55.19点をマーク。3位につけた。

 6番滑走の吉田。鮮やかな黄色の衣装で登場した。「いつもの練習しているリンクなのであまり緊張はしなかった」(吉田)。回転不足での減点があったものの、3つすべてのジャンプを着氷させる。使用曲「Kill Bill」の音楽に乗り、躍動した。構成を落としたもののノーミスでまとめ上げ、54.71をマーク。4位につけ、フリーへ期待を高めた。

 続く7番滑走は東。練習でもあまり決まらなかったというトリプルサルコー-ダブルトーループを成功させる。トリプルトーループは転倒したもののミスを引きずらず、最後のダブルアクセルを決めた。「力強くできるようにしている」(東)。アニメ「葬送のフリーレン」の戦うシーンを演じきり、43.98点で7位となった。

ジャンプの助走に入る東

 8番滑走は重田。「ミスなく加点をもらえるように練習してきた」(重田)。冒頭のコンビネーションジャンプを決めると、着実にエレメンツをこなしていく。「タイタニックの結婚式のシーンを使っているので夢の中では幸せになれるようにと思って踊っている」(重田)。ノーミスにまとめ上げ、53.50点で5位につけた。

 同志社のラストは9番滑走の前野。腰のけがの影響でジャンプの着氷に乱れがあったものの、大きく崩れることはなかった。女性ボーカルのしっとりした曲に合わせてしなやかに魅せる。一人の強い女性の届かない愛をテーマに演じ切った。「最後まで心を込めて精いっぱい滑り切れた」(前野)。40.14点で14位となった。

 迎えた翌日のFS。7番滑走で前野がリンクに立った。プログラムは昨季と引き続き白鳥の湖。白鳥を彷彿とさせる純白の衣装をまとい、登場した。冒頭のコンビネーションジャンプを決めたものの、トリプルトーループで転倒。しかし、残りのジャンプは全て着氷させ、スピンも全てレベル4。「気持ちを切らさずに最後まで滑れたのでよかった」(前野)。優雅に氷上で踊り、78.81点をマーク。総合得点118.95点で11位となった。

滑らかに滑る前野

 13番滑走の東。SPに続き、コンビネーションジャンプを成功させる。後半のトーループジャンプが入らず得点を思うように伸ばせなかった。それでも勢いを失うことなく、妖艶に滑り切った。「前半は大人っぽく、後半はテンポがいいのでノリノリで滑れるように頑張った」(東)。FSは76.12点の総合得点は120.10点。11位で今大会を終えた。

 最終グループには重田、吉田、清水が登場。まず16番滑走で重田が演技を開始した。「3回転3回転のコンビネーションが入らなかった」(重田)と悔しさをにじませたものの、大きなミスなく全てのジャンプを成功させる。強い女性になりきり、プログラムを演じ切った。FSの得点は100.29点を獲得し、総合得点は153.79。4位に入った。

堂々たる演技を披露した重田

 続いてリンクに立ったのは吉田。最初の大技、トリプルアクセルは着氷が乱れたものの、持ちこたえる。流れに乗ると、残るジャンプも降りた。ステップでは鶴が羽ばたく音に合わせて華麗に踊り、魅了させる。「集中して一つ一つの要素をこなせた」(吉田)。SPで課題に挙げていたスピン、ステップをともにレベル4で揃えた。FSは112.82点をマークし、総合得点は167.53。3位に輝いた。

華麗に滑る吉田

 18番滑走で続いて登場したのは清水。回転不足を取られたジャンプもあったものの、転倒することなくまとめ上げる。SPに引き続き、FSでもスピンは全てレベル4を獲得した。オペラ座の怪人の音楽に乗せ、緩急のついた美しい演技を披露。のびやかに氷上を舞った。FSは94.52点をマークし、総合得点149.71点で5位。演技を振り返り悔しさをにじませたが、「質の高い練習をして西日本では満足のいく演技ができるようにしたい」(清水)と次戦へ向け期待をふくらませた。

表情豊かに演技する清水

 上位11人が西日本選手権への切符を獲得できる今大会。吉田、清水、重田、東が1か月後に開催される西日本選手権への出場を決めた。本格的にシーズンが始まり、大会が続くフィギュアスケート。大会ごとに課題と向き合い、成長をとげる選手たちの演技から目が離せない。(文責・若松晏衣、撮影・村田あげは)

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