8月11日、滋賀県立アイスアリーナで、げんさんサマーカップ2022(1日目)、Sr男子SPが行われ、小林隼(スポ1)が7位でFSに駒を進めた。
今大会、ルールが改定された中で、自分が何ができていて、何ができていないかを知るために、まずはルール改定に合わせて練習してきたことをプログラムで発揮することを目標としていた小林。
5分間練習では、白シャツに黒のネクタイを身につけ落ち着いて、プログラムの構成を確認する姿が見られた。
「有観客の試合は久しぶりだったので、観客の方に自分をアピールしようと心がけていた」。その言葉通り、『its gonna be alright』が流れ、小林が演技を始めると観客からは手拍子が。会場が一気に一体となった。
この曲を選曲した理由について小林は「今までアップテンポの音楽で滑ったことがなく、自分の滑りや演技力を少しでも変えてたいと思っていたから」だと述べた。
冒頭のコンビネーションジャンプをしっかり決めると、華麗なステップで会場を圧巻。ノリノリかつクールに踊る姿が印象的だった。その後のジャンプも全て着氷。大きくリンクを使ったステップや丁寧なスピンが見る人を虜にした。49.31でSPを終えた。
自身の演技について小林は「今日の試合は100点満点中40点でした。予定要素から少し下がってしまったものと、ステップ・スピンなどの加点が少なかったため」。と述べた。
最後に応援してくださるファンの皆様に「いつも応援してくださりありがとうございます。成長した姿がもせられるよう、これからも頑張ります」と述べた。
小林は本日17時からのFSに出場する。今日も大きくリンクを使った演技と安定感のあるジャンプを見せてほしい。(橋本さくら)
◯インタビュー
ーージャンプの面では実力を十分に発揮できたか
「3Aが回転不足だったのが残念でした。ただ、どのジャンプも転倒しなかったので、そこは良かったと思います」
ーー今後目指したい人物像
「同じ大学の森口澄士さんと本田ルーカス剛史さんです。大学の先輩としてよくしてもらっていますし、スケートにおいても2人は素晴らしい成績をおさめていて、そんなところに憧れています」
ーーコロナ禍で思うような練習ができない中でどのような練習を行って来たか
「練習が少なくなっていたため、筋力が落ちないようにトレーニングを頑張っていました」
ーー今後の目標
「全日本選手権に出場することです」