10月29・30日に、京都アクアリーナで第91回全日本ジュニア選手権大会アイスダンス予選会が行われ、「きだもり」カップルが1位を獲得した。
SPきだもり①
29日のリズムダンスの部に出場した森田真沙也(商1)と來田奈央。「前回のJPG大会を経て、より細かいエッジワークやプログラムの表現を磨いて挑んだ」(森田)。直前練習ではしっかりと丁寧にプログラムを確認する2人の姿が見られた。
SPきだもり②
試合前には元アイスダンス選手のキャシー・リードコーチから「落ち着いて楽しんできて!」と声をかけられたという。
SPきだもり③
さらに、今回のテーマを”自分達のできることをやって楽しむ”と決めたように、演技中も会場の雰囲気を味わいながら、とにかく滑ることを楽しんでいる姿が印象的だった。
SPきだもり④
選曲はタンゴの曲で個性的な『Sentimientos・Toca Tango』。キレのあるステップと、滑らかでリンクを大きく使ったスケーティングを披露した。
SPきだもり⑤
二人の息の合った演技にフィニッシュ時には客席にいる他選手からは何度も拍手が沸き起こり会場を魅了した。
SPきだもり⑥
得点は56.89をマークし、1位で29日のフリーダンスへよい流れを作った。
SPきだもり⑦
リズムダンスを振り返って森田は「(100点満点中)68点。リフトにミスが出てしまったのと、表現しきれないところがあった」と述べた。
SPきだもり⑧
迎えたフリーダンス。選曲は踊り心のあるような『Red Notice』をチョイス。
FSきだもり①
曲が始まると序盤から息の合ったツイズルを披露。ステップでは伸びやかなスケーティングを披露し会場を「きだもり」色に染めた。
FSきだもり②
さらにリフトやスピンを次々と成功させフィニッシュ。得点が発表されるとガッツポーズで喜びを表した。
FSきだもり③
得点は92.25点。総合得点149.14と好スコアを叩き出し見事優勝を飾った。
FSきだもり④
だが森田はフリーダンスを振り返って、「(100点満点中)80点。まとまってはいたもののさらに高いGOEを取れると思う」と言及した。その意識の高さに「きだもり」カップルの強さの秘訣はあるのだろう。
FSきだもり⑤
森田はカップルである來田選手の1番の強みについて、”スケートを好きな気持ち”をあげた。2人の演技を見て、何よりも2人が”楽しんでスケーティングしている”印象を受けた。
表彰台でのきだもり①
毎試合ごとに更に進化した演技を見せてくれる彼ら。何よりも”スケートを楽しむ気持ち”が彼らをより強くさせているのかもしれない。
次戦はどんな演技を見せてくれるのだろう。胸が高鳴るばかりだ。
(文責:橋本さくら・古川亜依 撮影:清水葉月・藤本知優)