関西学生女子サッカー2部春季リーグ戦
6月2日、同志社大学京田辺グラウンド(京都府)で関西学生女子サッカー秋季リーグ第4節が行われた。同志社はリーグ戦首位関大と対戦。2-1と試合をリードしていたが、残り1分にセットプレーから失点を許し、白星を飾ることはできなかった。
前節からメンバーを変えることなく試合に臨んだ同志社。前半開始から積極的に攻めていくと迎えた6分。梶屋(スポ2)のパスから永野(スポ4)がゴール右隅に決めて幸先よく先制することに成功する。「クロスからの得点は練習しているのでそこで点が取れてよかった」(永野)。日頃の練習の成果を発揮し、チームに勢いをもたらした。その後は相手のアイディア溢れる攻撃に苦戦を強いられるも、センターバックの西尾(スポ4)・岩井(文情2)コンビの的確なコーチングで相手の攻撃を跳ね返していく。しかし、32分にPA内に侵入を許し、シュートを放たれるもここは三橋(社2)のビッグセーブでピンチを回避。このまま前半が終わると思われたが、39分。相手のコーナーキックから失点を許し同点にされる。前半はそのまま笛が鳴り1-1で折り返した。
勝ち越しを狙いたい同志社だったが後半の立ち上がりは相手に攻め込まれる厳しい展開。60分には、自陣PA内で相手と接触しPKを取られてしまう。絶対絶命のピンチと思われたが相手が枠外に外してくれたことで事なきを得る。その後すぐに飲水を挟んだのち、雷雨によって30分の中断が行われた。再開後の75分。「滋野がいい形で相手を引きつけてくれた」(梅田・スポ2)。滋野(理工2)のパスに相手ディフェンスの間を抜けた梅田が合わせシュート。綺麗にゴールに吸い込まれ、値千金の勝ち越し点を獲得した。その後は前線の梶屋を下げ北川(グロ1)を投入。4バックから5バックに変更し、より守備を強化して逃げ切りを図った。勝ち越し後も集中した守備を披露し、迎えたロスタイム。自陣ゴール近くでFKを与えてしまう。相手キャプテンが放ったシュートはゴール右上へ吸い込まれ、同点とされる。同志社イレブンは手を膝についた。試合はそのままタイムアップ。勝利を目前にしながらも逃してしまった選手たちは悔しさを滲ませた。
「いいゲームができたと思うけど、セットプレーから2失点してしまったのは悔しい」(西尾)。今シーズンから継続している球際の部分がFKを与えて不運な形で失点に絡んでしまった。しかし、首位相手に互角以上のゲームをできたことは今後に向けて財産となる。スタイルを変えることなく1つでも多くの勝利を得るべく邁進する彼女たちの活躍に注目だ。(久岡悠斗)