サッカー部(男子)
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【サッカー部男子】1点試合をものにできず引き分け

4月15日に行われた第101回関西学生サッカー1部リーグ前期第2節。Vs阪南大。同志社は1-1で引き分け。開幕から2戦連続で勝ち点3獲得とはならなかった。

スタメンにはGK波多野(スポ2)、DFに本田(経3)、小山(法3)、雨宮(社4)、金沢(スポ4)、巽(法4)、MFに馬場啓(文情2)、志知(商4)、國府田(政策4)、鹿取(商2)、FWに渋谷(経4)が起用された。

スタメン写真

 前節の立命大戦ではWGのスピードに翻弄(ほんろう)され、後半に2失点。守備の課題が露呈した。スピードの速いウイングや、推進力のあるSBを控える阪南大に対してどれだけ失点を抑えられるかが勝敗の鍵を握る。

 序盤は相手のスピードが速い右WGを中心に、自陣左サイドを攻め込まれる。最初に好機を作ったのは阪南大だった。前半4分、相手右WGにサイドを抜け出され、グラウンダーのシュート。しかし、波多野がしっかりと抑えた。

 同志社は、渋谷ら前線が相手GKまで積極的にプレスをかける。たまらず相手が蹴りだしたボールを回収し、攻撃につなげていく。試合が動いたのは、前半15分の鹿取のFK。右サイド深くへのボールを小山がトラップし、グラウンダーのクロス。最後はクロスが相手に当たり、オウンゴールで先制点を獲得した。(1-0)

先制点の起点となったFKを蹴る鹿取

 20分、FKを獲得し、鹿取が蹴るが今度はGKにキャッチされる。そこからの相手のカウンター。しかし、足の速いWGに翻弄されることなく、本田が間合いを詰めて対応する。前節の課題であった強いWGへの対策を完璧に行い、相手に主導権を渡さない。頻繁に狙われた自陣左サイド裏へのスルーパスも波多野と金沢の連携で封じる。「5バックにしている以上失点は抑えなければならない」(小川コーチ)。前節の意気込みを体現し、無失点で前半を終えた。 

 

 雨が一層強くなる中後半がキックオフ。危機を迎えたのは後半9分、CB間へのフライスルーパスを処理できず、フリーでシュートを打たれる。しかし、波多野が前に出て弾く。すると波多野が前に出て、無人のゴールに相手がループシュート。ボールはポストを叩き、ゴールとはならなかったが、息を呑む瞬間だった。

 再びスコアが動いたのは同11分、自陣でのクリアが相手ボールになり、オーバーラップした相手選手が左からクロス。ボールはDFに当たり、 ディフレクションしたボールを最後は相手FWに押し込まれ同点に追いつかれた。(1-1)

 その後はサイドを中心にアグレッシブに攻撃を仕掛けるが、あと1点が遠い。推進力のある相手左SBのクロスを起点とした攻撃を何とか守り切り、試合はアディショナルタイムへ。するとアディショナルタイム2分、右サイドを復帰戦となる久世(文情4)が抜け出し、走りこんでいた渋谷にスルーパス。ボールを受けた渋谷はキーパーを交わし、シュートを放った。しかし、戻っていたDFにクリアされ、最後のビッグチャンスもものにできず。

相手GKをかわす渋谷

 長い笛が吹かれ、選手たちは肩を落とした。引き分けに終わったものの、「(5バックにより)DFの人数が多い事によって生じるルーズさを消すために、ボールに対して組織がコンパクトになる事を徹底して練習した」(小川コーチ)と、相手に対してルーズになってしまう状況を改善。収穫は大いにあった。

肩を落とす中山

 次戦は天皇杯京都府代表をかけ、京都FAカップ準決勝でおこしやす京都ACと対戦する。小川コーチは、「リーグ戦とは違い、一発勝負だということ、普段とは異なる大人を相手にすること、不慣れな部分もありますが、今週も良い練習を積み重ねて、改善をかけながら見に来てくれる人に今度こそ勝利をプレゼント出来るように頑張ります」とコメント。全国大会出場を目指すチームにとって勝負の瞬間が始まる。

(文責:大嶽悠雅 撮影:浅川明日香)

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