8月12日に第101回関西学生サッカー1部リーグ後期第1節対大院大が同志社大学京田辺キャンパスサッカー場(京都府)で行われた。同志社は1-1で引き分け。リーグ戦開幕戦で勝ち点1を獲得した。
スタメンには、GK波多野(スポ2)、DFに久世(文情4)、廣島(社3)、小山(法3)、杉山(スポ1)、本田(経3)、MFに戸坂(経4)、志知(経4)、野頼(法1)、國府田(政策4)、FWに渋谷(経4)が起用された。
前期リーグを9位で折り返し、インカレ出場権の4位に入るために何が何でも勝ち点を奪いたい開幕節。前期は、リーグ10節の京産大戦では7失点、11節の関大戦には3失点と守備の課題が露呈。守備の強度を高め、失点を減らせるかが今試合の鍵を握る。
前半13分、早速試合が動く。左サイドからの大きなサイドチェンジから戸坂が右サイドで抜け出す。相手を1人かわし、角度のないところからニアへ強烈なシュート。これが決まり、先制点を奪った。(1-0)
その後は相手陣地内でプレーする時間が増える。同16分、久世が戸坂とのコンビネーションで抜け出してクロスを上げるが、中には合わない。同19分には、杉山が低い位置からボールを持ち出し大きく前進。攻め込む同志社に会場が大きく沸いた。しかし一転、その後は主導権を握られ始める。同29分、相手が左サイドからグラウンダーのクロスを上げる。辛くもクリアしたがあわやというシーンだった。一進一退の攻防が続く中、同志社もチャンスを迎える。同46分、小山が左へ大きなサイドチェンジ。ボールを受けた本田のクロスのこぼれ球を、國府田がカットインしてシュートを放つ。しかし、前半最後のチャンスもモノにできず、1点リードで前半を折り返した。
後半は一気に相手ペースで試合が進み、防戦一方の展開に陥る。しかし、中に絞った守備で相手のPA内への侵入を許さない。同志社は後半20分、鹿取のクロスのこぼれを、野頼がファーサイドへ強烈なシュート。しかし、相手GKに防がれ、反撃はここまで。同22分、相手のグラウンダーのクロスに、ファーで待っていた相手が合わせられる。しかし、波多野が驚異的な反応でストップ。しかしその直後、コーナーキックを頭で合わせられ失点。(1-1)遂に失点を許し、その後も大院大の細かいパス回しに翻弄(ほんろう)される。それでも守り抜き、アディショナル2分、鹿取(商2)が相手を惹きつけて中に切り込み、ファーの隅への強烈なシュート。しかし、完璧な軌道を描いたボールは惜しくもポストを叩き、そのまま試合は終了。開幕戦で白星を飾ることは出来なかった。
試合後小川コーチは、「勝負をモノにできる勢いがありながら、モノにできなかったことが悔しい」とコメント。また、「準備の中でセットプレーに不安があり、そこで実際にやられてしまった」と準備不足を嘆いた。同志社は次戦、立命大と対戦。「同立戦ですし、ホームでできる機会は少ない。インカレ行くための勝利が欲しいので、ここでしっかりと勝っていい流れを掴みたい」(小川コーチ)。同立戦を制し後期リーグの躍進へ弾みをつけろ。
(文責・大嶽悠雅 撮影:浅川明日香)