11月11 日、同志社大学京田辺サッカーグラウンド(京都府)で第101回関西学生サッカー1部リーグ後期第 11節が行われた。同志社は関大と対戦し、0-1で敗北。今年度最終戦を黒星で締める結果になった。
スタメンには、GK波多野(スポ2)、DFに久世(文情4)、馬場拓(法2)、廣島(社3)、金沢(スポ3)、國嶋(法3)、MFに野頼(法1)、志知(商4)、國府田(政策4)、鹿取(商2)、FWに渋谷(経4)が起用された。
試合開始前に4位大院大が立命大に勝利し、目標としていたインカレ出場の可能性が消滅。しかし、同志社は引退する4年生達の花道を飾るべく、アグレッシブにボールへ向かう。
同志社の最初のチャンスは前半6分。左サイドで國嶋の縦パスに抜け出した、國府田が左足でクロス。最後はPA内で野頼が倒れ込みながらボレーで合わせた。しかしボールはキーパーに阻まれた。
今度は関大の反撃。同28分に左サイド自陣深くでバックパスを奪われ、相手FWが中央へカットイン。そのまま鮮やかに左足でゴール右隅に沈めた。(0-1)
相手に主導権を握られる中でも、同46分、渋谷がゴール前でシュートを放つが、最大の好機も活かすことが出来ず、前半を折り返した。
後半は関大の勢いに圧倒される時間が続く。後半3分、5分と続けて決定機を作られる。いずれも枠を外れたが、関大の高い技術と高いプレー強度に圧倒された。
しかし後半46分。DF陣が前線に上がるなど、相手陣地へ最後の攻撃を仕掛けるイレブンに絶好のチャンスが訪れる。杉山のドリブルが起点となり、相手PA内でボールがこぼれる。駆け付けた応援が見守る中、ボールはFW菊池の元へ。しかし、誰もが期待したチャンスは枠を大きく上に逸れ、会場は肩を落とした。
その後は一進一退の攻防を繰り広げる同志社だったが、シーズンの終了を告げる笛が鳴り響く。國府田組のラストゲームは黒星で幕を閉じた。
小川コーチは試合を振り返って「プレーだけでなく、組織としても関西大学さんに比べてうちがまだまだだなと感じさせられた」(小川コーチ)とコメント。ピッチ上以外の部分でも全国大会常連校である関大との差を痛感する一戦となった。
また、今年度を振り返り「全国大会3つの出場を狙える位置にいながら、掴みきれなかった弱さや脆さというところは、隠せないという部分があった。そういう意味ではまだまだ甘かった1年だった」(小川コーチ)と、同志社の「隙」の部分を指摘。今後のチームビルディングでは根本的な改革の必要性があると語った。
この試合で4年生は引退。今年は全国大会への切符を目前で2度逃し、悔し涙を流した。しかしチームの陣頭に立ち、最後は目標のインカレ出場まであと1歩のところまで迫った。
「本当に今日まで折れずに頑張ってきたことが誇らしい」(小川コーチ)。1年間「勇紫」を見せた4年生の想いは後輩たちへ引き継がれる。
(文責・大嶽悠雅、撮影・浅川明日香)