
6月22日、JGREEN堺メインフィールドで第53回関西学生サッカー選手権大会準々決勝が行われた。同志社は龍谷大と対戦し2–1で勝利。14年ぶり・13大会ぶりとなる総理大臣杯への出場を決めた。
スタメンには、GK波多野(スポ3)、DFに本田(経4)、小山(法4)、國嶋(法4)、鈴木良(法3)、MFに中山(商2)、廣島(社4)、杉山(スポ2)、安井(政策3)、FWに鹿取(商3)、野頼(法2)が起用された。

勝利すれば関西4強、そして9月に行われる総理大臣杯への出場権を獲得できる大事な一戦。試合は龍谷大のキックオフで始まった。開始直後から主導権を握ると、先制点を決めたのは同志社。廣島が中盤から右サイドへ浮き玉をあげると、右サイドを駆け上がった安井が相手DFを交わし、最後は野頼が正面でシュート(1-0)。「右サイドの(安井)凌羽君はスピードがあるから、サイドを突破できると思って中で待っていたら、良いパスが来たので左足を振り抜くだけだった」(野頼)。試合開始から10分後の先制点にスタンドは大きく沸いた。

その後は龍谷大にもパス回しを許し、追加点を奪うことができない。得点が動いたのは同40分。相手に右サイドの縦パスを許すとクロスボールをあげられる。龍谷大のFWの前に小山が滑り込みクリアできたかと思われたが、惜しくもボールはそのままゴールへ。オウンゴールにより失点した(1-1)。「点を取った後に不安定な時間があって、そこからの修正ができずに失点してしまったっていうところに、チームとしての精神的な弱さを感じた」(望月監督)。
エンドが変わった後半は試合が拮抗(きっこう)し、両者譲らない展開が続く。試合が動いたのは後半35分だった。左CK(コーナーキック)を獲得し、前試合で直接CKを沈めた鹿取がキッカーを務める。右足で蹴り上げたボールはゴール奥へと沈み、2試合連続の直接CKを決めた(2-1)。「勝利に導くプレーというのは自分が今年意識していることなので、それが決勝点になって勝つことができて素直に嬉しかった」(鹿取)。その後相手の猛攻を受けるも全てのシュートを凌ぎ、2-1で準決勝へ駒を進めた。

チームの目標に掲げていた『全国出場』。ついにその夢を叶えた。「全国目指してやってた分、今はみんな嬉しさが勝ってる。火曜日からみんな目の色変えて、優勝という目標に向かって全員で一丸となって頑張りたい」(國嶋)。次の試合まで中3日。次なる目標を見据え再び調整を重ねる。(浅川明日香)