サッカー部(男子)
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【サッカー部男子】関西制覇まであと1勝

第53回関西学生サッカー選手権大会

 6月26日、ヤンマースタジアム長居(大阪府)で第53回関西学生サッカー選手権大会準決勝が行われた。同志社は関大と対戦し3-1で勝利した。

 スタメンには、GK波多野(スポ3)、DFに本田(経4)、小山(法4)、國嶋(法4)、鈴木良(法3)、MFに中山(商2)、廣島(社4)、宗川(法4)、安井(政策3)、FWに鹿取(商3)、野頼(法2)が起用された。

 「関大に合わせてというより、対人だったり、ハードワークの部分で練習した」(國嶋)。強敵関大相手にも臆することなく中3日で調整を重ねた。

 前半開始直後、関大に主導権を握られ縦パスを通される場面が続く。CK(コーナーキック)を2本続けて献上するなどピンチを迎えるも、どちらもゴールを通り越し失点を免れた。

ゴールキックを蹴る波多野

 前半24分、スコアが動いた。クロスボールを安井が受け取ると、そのまま鹿取に渡す。ゴール前で構えた野頼にボールをパスすると、野頼が1vs3の状態からドリブルで相手を引き離し、ゴール右下に沈めた。「自分な得意な形の、反転してからのシュートだった」(野頼)。このゴールで勢いに乗った同志社は、ロングスローも用いた攻撃の時間が続く。中山が得意のドリブルでカウンター攻撃を仕掛け、最後は野頼がシュートを放つなど2年生コンビの活躍も光った。しかし、相手GKのセービング力も高く、簡単に追加点を挙げることはできない。守備面でも集中力を切らすことなく、ファールによる相手FKをしのぎ1点リードで前半を終える。

後半に入ってもなお、勢いが衰えることはない。小山からの縦パスを野頼が受け取ると、右サイドへGKを惹きつけシュート。しかしボールは惜しくもゴール左へ逸れ、追加点とはならなかった。しかし同17分、同点弾を許す。右サイドからパスをつながれるとショートクロスでゴールネットを揺らされた。
 失点直後に宗川が楠見(政策4)と交代。鹿取がポジションを下げボランチへ、そして交代で入った楠見がFWとして試合に加わる。「自分が入る直前に失点して悪い流れが来ていたので、自分のゴールでチームを勝利に導きたい」(楠見)。その言葉は現実となる。後半24分、鈴木良のロングスローを小山がヘッドで捉え、そのこぼれ球を楠見が押し込んだ。「我ながらあっぱれ。100点満点をつけたい」(楠見)。失点後の関大の流れを完全に断った。

ボールを運ぶ宗川

残り時間は約20分。逆転負けする可能性は否めない。関大のゴール前至近距離でのシュートを受けるも、枠外へ外れるなど、関大特有のスピード感の高い速攻に負けじとくらいついた。

後半40分、勝利を確定づけるゴールが生まれる。今大会2度の直接CKを決め切った鹿取による左CK(コーナーキック)。ボールは相手GK正面へ落ちるも、弾かれたボールをゴール前約6㍍の距離で拾った前田がゴールに叩き込んだ「今日は意地でも決めてやろうっていう気持ちで試合に入ったので、点を決めることができてよかった」(前田)。今試合で獲得した唯一のCKを得点源とし、3試合連続CKからのゴールを決めた。

ドリブルで相手を突破する鹿取

 「今日の試合は同志社とは思えないぐらいみんな集中して守れていて、やっぱり今日はみんな気持ちが入っていたと思う」(前田)。しかし喜ぶのはまだ早い。関西制覇まであと1勝だ。「ここで一喜一憂するのではなく、関西制覇できるように良い準備をしたい」(國嶋)。日曜に控える決勝戦でチーム力を結集し、関西の頂点に返り咲く。

(浅川明日香)

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