第102回関西学生サッカーリーグ
11月9日、三木総合防災公園第2陸上競技場(兵庫県)で第102回関西学生サッカー1部リーグ後期第10節が行われた。同志社は大院大と対戦し、2-1で勝利を収めた。
スタメンには、GK祓川(社3)、DFに國嶋(法4)、金沢(スポ4)、馬場拓(法3)、安井(政策3)、MFに馬場啓(文情3)、廣島(社4)、中里(スポ4)、前田(スポ3)、FWに鹿取(商3)、野頼(法2)が起用された。
現在4連勝で勢いに乗る同志社。連勝記録をさらに伸ばすべく、今節もチーム一丸となり試合に臨んだ。
前半は同志社のキックオフでスタートし、果敢に攻めの姿勢を見せる。何度かシュートを放ったものの、相手GKの好セーブに阻まれ、なかなか得点にはつながらない。しかし同11分、チャンスが訪れる。前田がペナルティーエリア内で相手のファールを誘いPKを獲得。「自分の特徴のスピードを生かして点を決められたのが良かった」(前田)。落ち着いてシュートを決め、先制点をあげた(1-0)。
同30、32分には國嶋が体を張ってボールを守り、失点を防いだ。「キャプテンとして何か貢献できるように頑張ろうという気持ちの準備はできていた」(國嶋)。けがから復帰したキャプテンの活躍が光った。
後半もイレブンは攻撃の姿勢を崩すことはない。同4分、鹿取が蹴ったCK(コーナーキック)のこぼれ球を野頼がシュート。しかし、惜しくもゴールの少し上に逸れ、追加点を上げることはできなかった。その後もシュートを放つものの、なかなか決定弾が出ずもどかしい時間が続く。
14分、CKから先ほどと同様の展開で今度は野頼がしっかりシュートを決めた(2-0)。このゴールでリーグ戦2桁得点をマークした野頼は「得点王を狙っていたが、今年は厳しそうだったので2桁取ることを目標にしていた。達成できてうれしい」と語る。
同23分にはボールを持った鹿取が自ら切り込みボールを蹴った。良い形で放ったシュートだったものの、相手DFに弾き返され得点にはならない。
試合終了が近づくにつれ、流れが相手に傾いた。終了間際の同41分、自陣でパスカットされそのまま相手に得点を献上(2-1)。それでも相手の反撃は止まらず、何度もシュートを許す。しかしここは、緊迫した状況の中で集中力を切らすことがなかった守備陣が活躍した。相手のシュートがゴールラインを割ることはなく、試合終了のホイッスルが鳴る。なんとかリードを守り切り勝利を収め、連勝記録を5まで伸ばした。
同志社は現在7勝2敗1分で後期リーグのみの成績は首位。インカレ出場はかなわなかったものの、最終節へ向けてチームは前を向いている。「自分たちらしい1人1人の個性を表現して、それが1つの形になるサッカーができたらいいと思う」(望月監督)。この良い流れを切らさずに最終節でも奮闘し、國嶋組として有終の美を飾れ。(文責・村川愛実、大橋楓子、撮影・浅川明日香)