10月23日に行われた第100回関西学生サッカー1部リーグ後期第7節。vs大院大。同志社は0-0で引き分け。下位に沈む大院大から勝ち点3を持ち帰ることはできなかった。
スタメンにはGK天野(スポ4)、DFに小池(法4)、中田(経4)、金沢(スポ2)、山脇(社4)、MFに仙頭(経4)、田中(法4)、長坂(スポ4) 、FWに鹿取(商1)、岩岸(商4)、東(神4)が起用された。
序盤、同志社はなかなかボールがつながらない。大院大は、ロングボールのこぼれを拾い、シンプルに裏に蹴りサイドを中心にクロスを上げ、同志社は何度もピンチを作られる。
同志社の最初のチャンスは前半6分、クロスからの東の折り返しを長坂が合わせるも惜しくもキーパーに阻まれる。前半からコースを絞りながら積極的にプレスをかけ、相手のミスを誘発する。
しかしその後は、パススピードの速い大院大の攻撃に翻弄され、押される展開が続く。27分には、自陣左サイドをドリブルで突破され、エリア内でシュートされるも天野のスーパーセーブ。41分にも相手の強烈なミドルを天野が防ぎ、押される展開のなか集中した守備を見せる。
大院大は前半を通して同志社のサイドからの細かいパス回しを封じ、スピードとドリブル力がある選手を中心にサイドからカウンターを仕掛けてくる。同志社はその後も攻撃がかみ合わない中、前半終了。チャンスを作れないままスコアレスで折り返す。
なんとしても主導権をつかみたい後半戦。しかし枚数が多く、ディフェンス間が狭い相手の守備に捕まりなかなかボールが収めることができない。
12分、左サイドからのロングボールを東がダイレクトにあわせるも、惜しくも枠の左。一進一退の攻防を繰り広げ、均衡を破ることが出来ない。
そんな状況を打破すべく、同志社は15分、前線の選手の2枚替えを行った。その際、東に代わって入った川口(商3)が流れを変えた。交代した川口について小川コーチは、「CBからFWへの転向に挑戦している選手で、東と似たタイプの選手。声も張って頑張ることができ、存在感のある選手なので、そういう点で彼に託したいと思った」。と話した。前線に185㌢と存在感のある川口を起用することでボールが同志社側に転び始める。また、川口の効果的なポストプレーからチャンスを作り始める。
28分、自陣近くから小池のロングフィードを岩岸がトラップするも、惜しくもシュートは打てない。38分、岩岸の縦突破からのクロスも中にいた川口には惜しくも合わない。39分、フリーキックを川口が落とし、戸坂がボレーシュートを放つも相手キーパーに阻まれる。ロングボールを川口に集め、そこを起点として猛攻を仕掛ける同志社。46分には最大のチャンスを迎える。戸坂が抜け出し、岩岸のフリーのシュートもうまくミートせずゴールをわずかに逸れる。
最大のチャンスを逃し、そのまま試合終了かと会場の意識が緩んだ瞬間、相手のカウンターをゴール前で倒してしまいまさかのPK献上。しかし張り詰めた空気が漂う中、相手のPKはバーを叩く。同志社は九死に一生を得て、そのまま試合を終えた。(0―0)
小川コーチは、今回の試合を振り返り「引き分けでもいい結果だが、自分たちのやりたいことがなかなかできなかった試合だった」。とコメントした。得点は上げられなかったものの集中した守備で何とか勝ち点1を持ち帰った今試合。同志社イレブンは28日、春季に快勝を収めたリーグ2位と勢いに乗る阪南大に挑む。
次戦に向けて小川コーチは、「残留に向けて、意気込み過ぎて空回ることなく、自信をもってプレーできるようまた1週間準備していきたい」と意気込みを語った。1部残留を勝ち取るべく、総力を挙げて勝ち星をつかみ取れ。
(文責:大嶽悠雅 撮影:杉山舞)