サッカー部(男子)
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【サッカー部男子】京都府選手権で4連覇果たす!

3月26日に行われた第73回京都学生サッカー選手権大会決勝。Vs京産大。同志社は準決勝に続き、延長の末PK戦で勝利。4連覇を飾り、春季リーグ戦へ弾みをつけた。

 スタメンにはGK波多野(スポ新2)、DFに國嶋(新法3)、小山(法新3)、雨宮(社新4)、金沢(スポ新3)、巽(法新4)、MFに野頼(法新1)、志知(商新4)、杉山(スポ新1)、鹿取(商新2)、FWに渋谷(経新4)が起用された。

スタメン写真

 応援が多く駆け付け、決勝戦にふさわしい雰囲気の中行われた今試合。「戦う姿勢を出して勝ち切りたい」(小川コーチ)と序盤からアグレッシブにプレスをかける。

 最初に好機を作ったのは京産大だった。前半8分、浮き球のスルーパスで抜け出され、右サイド深くに侵入されてしまう。シュートを打たれるも、波多野が距離を詰め、しのいだ。

 同志社にチャンスが訪れたのは前半26分、野頼が左から大きくサイドチェンジ。そこからゴール前の混戦を鹿取がオーバーヘッドでシュートを放つ。だが、ボールは相手GKにセーブされ惜しくも外れた。

ボールを持つ鹿取

 鹿取のスーパープレーで勢いに乗りたい同志社だったが、その後は流れを握られる。同28分、今度は京産大に高い位置でボールを奪われ、両CBの間を完全に抜け出されてしまう。しかし、波多野が前に出て何とか体に当て、間一髪危機をしのいだ。相手にボールを握られる時間帯が続くが、粘り強い守備で簡単にクロスを上げさせない。集中した守備を見せ、前半をスコアレスで折り返す。

 エンド変わって後半。サイドから攻撃を仕掛ける京産大に対して5バックでしっかりと対応し、膠着(こうちゃく)状態が続く。同志社らしい複数人での連携が見られたのは後半15分。渋谷が抜け出し鹿取にパス、鹿取がゴールラインギリギリのところでヒールで残し、PA内でシュートを放つ。決定機を迎えたがゴールにはあと一歩及ばない。

 後半再三決定機を作るも、ものにできず刻一刻と時間が過ぎていく。立命戦で120分を戦い抜いた同志社イレブンは厳しい時間帯を迎えた。しかし、FW渋谷が前線で存在感を見せ奮闘。「FWとして、1番前でDFのクリアーボールをなにがなんでもマイボールにすることを意識しました」(渋谷)。FWを背負いまた、果敢に抜け出しを図りチームを勢いづけた。

前線で奮闘する渋谷

 スローインではロングスローを積極的に選択。互いに攻撃の手を緩めることなく一進一退の攻防を繰り広げる。すると同44分、金沢のロングスローがゴール前まで伸び、ヘディングシュート。しかしポストに嫌われ、試合を決めるにはあと一歩及ばず。延長に突入した。

 延長前半後半を通じて、互いに球際が激しくなりチャンスを作るも互いにゴールネットを揺らすことは出来ず、2試合連続のPK戦に突入した。

 先行を獲得したのは立命大戦に続き同志社だった。最初のキッカーは今季主将を務める國府田(政策新4)。しかし、1本目はコースを完全に読まれ、ストップされてしまう。しかし相手が1本目を外し、勝負は振り出しに。その後両者高い緊張感の中5本目まで互いに決める。すると6本目。同志社のPKが止められ、絶体絶命の危機に陥った。敗北のムードが漂う中、チームを救ったのは絶対的守護神波多野。「絶対に勝ちたいという気持ちを前面に押し出すようにしていました」(波多野)。6本目をストップし雄たけびをあげた。7本目を互いに決め、8本目に先行の同志社がPK成功。すると待望の瞬間が訪れる。後攻京産大の8本目に波多野が反応し、ストップ。「最高でした笑」(波多野)と、2試合連続でチームを勝利に導いた喜びを噛み締めた。(PK6-5)

PK戦でボールに反応する波多野

 4連覇が懸かった京都府選手権決勝戦。今季は主力が多く引退し、チーム作りが1から始まった。低調なプレシーズンを過ごし、準々決勝では格下の京大相手にも1-0と苦戦。暗雲が立ち込めるチーム状況だった。しかし、「(京大戦で)同志社の良さであるチームワークの大切さに気付けた」(國府田)と、準決勝の立命大戦では連携を大幅に改善。勢いそのままに京都府選手権を制覇し、春季リーグ戦に弾みをつけた。「インカレ出場のため一戦も落とせない」(波多野)。初タイトルを自信に変え、勢いそのまま悲願のインカレ出場を目指す。

(文責:大嶽悠雅 撮影:浅川明日香)

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