
関西フットサルリーグ2025 2部
3度目の正直を果たすべくリーグ優勝、1部昇格を掲げて迎えた新シーズン。前節のカンカンボーイズ戦では、接戦を制し、開幕戦を勝利で飾った。ウカルちゃんアリーナ(滋賀県)で行われた2節目の対戦相手はグラビス。社会人チームを相手にリーグ戦連勝を目指して戦った。
立ち上がりからゲームが動く。前半2分に隙を突かれ、あっさり先制点を献上。苦しい立ち上がりとなった。しかし、同4分に大和(経2)がゴール前の攻防を制して得点。すぐに調子を取り戻して1-1の同点とした。その後は両者一進一退の攻防を繰り広げる。すると、リードを許した11分にエース・藤岡(経3)が魅せた。敵陣でボールを奪うと、自ら運び一対一の状況に持ち運ぶ。最後は落ち着いたフィニッシュで再び試合を振り出しに戻した。

「前半は終始、あまりいいプレーができなかった」(上仮屋・経4)。主将が振り返った通り、同志社は試合の主導権を握ることができない。前半終了間際にゴール前の混戦から失点。悪い流れのまま、2-3で試合を折り返すこととなった。
後半は同志社ボールでスタート。ここから前半の借りを返すかのように同志社の逆襲が始まる。後半1分にセットプレーから安達(理工4)が得点。「いい流れをこっちに持っていくためにもここで1点を決めれたのは大きかったと思う」とチームを支える最上級生は振り返った。この1点を皮切りに勢いを取り戻した同志社は、直後に山本(経4)、吉田(理工4)のゴールで相手を突き放すことに成功する。

しかし、同10分。ここで同志社にアクシデントが襲う。上野(政策3)が2枚目のカードを受け退場。同志社は一時的に1人少ない中でのプレーを余儀なくされる。それでも、主将・上仮屋の声掛けで集中した守りを披露。ここを乗り切ると、左サイドでボールを受けた安達がカットイン。放たれたシュートは相手ゴレイロを弾き、追加点を獲得した。
また、新戦力が台頭した試合となった。この春、トップチームに定着した菅原(政策2)が後半途中から出場。守備からリズムをつくると、同志社の8点目を奪う活躍で会場からは拍手が送られた。

一方の守備時ではゴレイロ・羽田(理工3)を中心に相手の攻撃を防ぎ、追撃を許さない。後半に許した失点は終盤の1点のみと堅い守りを披露した。試合はここでタイムアップ。後半だけで8得点を奪うなど尻上がりに調子を上げ、10-4で白星を手にした。

今週の土曜日にはインカレ出場を懸けた第21回全日本大学フットサル関西大会が行われる。「自分たちの目標であるインカレ日本一をかなえるためにも絶対に勝ちたい」(安達)。上昇傾向にあるチームが旋風を巻き起こす準備は整った。(久岡悠斗)