
第21回全日本大学フットサル大会関西大会
6月14日、ウカルちゃんアリーナ(滋賀県)で第21回全日本大学フットサル大会関西大会が行われた。同志社は1回戦で立命大にPK戦で勝利。続く代表決定戦でも近大をPK戦で下し、2年ぶりとなるインカレへの出場権を手にした。
昨年の悲劇から一年。「絶対に倒して全日本インカレに出場したい」(安達・理工4)。去年は充実した戦力を揃えて近大に挑むも惜敗。悔しさを晴らすべく同志社はこの日を迎えた。
1回戦の相手は宿命のライバル・立命大。この試合は通常のレギュレーションとは異なる前後半15分制となった。試合は立ち上がりから動く。セットプレーの流れから藤原(経2)が相手のミスを誘発。1-0と先制に成功し、会場のボルテージは最高潮となった。

一方の立命大も細かなステップで相手ゴールに迫る。しかし、守護神・羽田(理工3)を中心とした守りでリードを保ったまま前半を折り返した。
後半がキックオフ。立ち上がりから猛攻を仕掛ける立命大に対して、集中した守りを見せる。しかし、5分。ゲームが動く。自陣左サイドを崩されると、失点。ここまで踏ん張ってきた同志社だったが、ここで同点に追いつかれた。
ここからはシーソーゲームが展開。同志社が藤原のゴールで勝ち越しに成功するも、立命大がすかさず反撃を行い、時計の針は進んでいく。試合終了間際、敵陣でボールを奪われると、ゴール前の混戦から失点。試合を決定づけられる1点に同志社ベンチは大きく肩を落とした。しかし、これでゲームは終わらない。同志社は人数をかけてゴール前に攻め込むと、試合時間残りわずかでゴール前へ安達が飛び込み、得点。絶対絶命の状況で頼れる4年生が勝負強さを見せつけた。
勝負はpk戦へともつれ込んだ。2人目の藤原がストップされ、窮地に追い込まれる。しかし、羽田が殊勲のセーブを披露し逆転に持ち込むんだ同志社が次戦に駒を進めた。

勝てばインカレへの出場が決まる決定戦。迎え撃つ相手は強豪・近大だ。「2試合目ということもあってかなり疲労が見えていた」(上仮屋・経4)。相手のハイプレスに対して対応に苦戦する同志社。自陣で押し込まれる展開が続いた。

我慢強い守備でチャンスを待つ同志社は前半13分。藤岡(経3)が前線で体を張ると、後ろから侵入してきた安達へパス。右足でシュートを放つも相手ゴレイロに阻まれる。その後も積極的にゴールを狙うも、前半を互いにスコアレスで折り返した。
後半がスタート。しかし、序盤にカウンターから隙をつかれ、失点。先制点を相手にプレゼントすることなった。
それでも同志社もすかさず反撃。上野(政策3)が高い位置でボールを受けると、反転し左足ですかさずシュートを放つ。ゴール左隅に決まり、すぐに同点とした。

その後はチャンスを作りながらも1点が遠い両チーム。コート内では互いの意地がぶつかり合い、火花が散った。
試合は終盤へ突入。すると吉田(理工4)がゴール前で相手を倒してしまい、セットプレーを献上。しかし、羽田のセーブと藤原の決死のブロックでここを防いだ。
迎えた延長戦では絶対絶命のPK献上。それでも今日当たっている羽田がここを凌いでこの日最大のピンチを切り抜ける。
この日2度目となったPK戦でも羽田が躍動。圧倒的な活躍で勝利を手にし、同志社には歓喜の輪が広がった。

「試合に出ている選手もスタンドで応援してくれた選手も全員が頑張ったくれたと思う」(上仮屋)。この日、会場には下のカテゴリーの選手達やOB・OGが集まる中、迎えた今大会。「これはまだ目標としている日本一の通過点にしか過ぎない」(羽田)と謙虚に振り返った。2ヶ月後に控える全日本インカレでも同志社らしいチーム一丸となって戦うスタイルで全国にその名を轟かせろ。(久岡悠斗)