◆特別インタビュー◆ 「第61回日本女子学生ゴルフ選手権競技」優勝祝勝会◆於・ホテルオークラ京都◆ 同志社大学ゴルフ部として通算4人目の日本一に輝いた成績を祝福して、ゴルフ部OB・OG会主催により祝勝会が行われた。試合を振り返り、ゴルフ部への想いや、プロテストに挑戦する自身のこれからの目標を語る。

ーー日本女子学生での優勝。その時の率直なお気持ちは
日本学生の前ぐらいから調子がいいという訳ではなく、最終日も優勝できないんじゃないかなと思いながら回ってたので、結構ラッキーとかも多くてすごいびっくりしました。
ーーどのような意気込みで日本女子学生に臨んだのか
全国大会が1年に2回あるんですけど、ほんとに最後の全国大会だったので、学生のタイトルを取るっていうので4年間頑張ってきたので、最後の試合だっていうことで気合は入ってたんですけど、やっぱり調子がよくなかったので、勝ちたいけどどうだろうなって感じでした。絶対優勝したいっていうよりかは、優勝したらプロテストの2次が免除になるので、それ目標にして頑張ろうと思って臨みました。
ーー日本女子学生を迎えるにあたってどんな練習を行なっていたか
日本学生というよりかは、その後プロテストに直接行かないといけなかったので、そっちに重きを置いてて。その前の週も茨城に行っていてラウンドがすごい多かったので、試合感とかは結構つかんでたんじゃないかなって思ってます。
ーープレッシャーも多かったと思いますが、勝利できた要因は
試合前からずっとネガティブなことばっかり言ってたので、それを地元の友達だったりとか、ゴルフ部の部員だったりとかにすごく話してたし、励ましてもらったんで、それでちょっと頑張らないとなって思ってやりました。
ーープレーオフを制しての勝利。難しかったことや逆に成長した面は
私はあんまりメンタルが強い方じゃないので、プレーオフしないといけないって決まった時に、すごくメンタルがやられてしまって、試合会場ですごい泣いちゃったんですよね。でも一緒に戦ってきた4年生たちが集まってきてくれて、すごい励ましてくれてプレーオフも見に来てくれたんで、もうそっからはどうやったら勝てるかなってことを考えていました。私は距離が出る方なので、パーファイブっていうんですけど、長いホールだったらもしかしたら勝てるかもって思っていました。1ホール目はそんなに長くないホールで、2ホール目がパーファイブだったので、とりあえず最初の1個目だけクリアすれば大丈夫って思っていたらギリギリクリアできたんで、2ホール目に行った時はもしかしたら勝てるかもなと思ったので、そこからめっちゃ攻めていきました。
ーーこの優勝の経験はご自身にとってどうか
優勝したからとかはあんまりないんですけど、期待してもらって、そのプレッシャーもこう感じながらプレイして、それで勝てたっていうのがすごい自信には繋がったかなって思います。
ーー試合中に心がけていること、ルーティンなどはあるか
試合中はあんまり感情的にならないとか、失敗してもなんかこう笑ってるぐらいの余裕が欲しいなって思ってるんで、失敗するのが私は当たり前だって思って、うまくいったらラッキーみたいな感じでいつも回ってます。
ルーティーンは多分人よりすごい大事にしてるタイプなので、試合中っていうよりかは、試合前とか前日とか、食べるものとか寝る時間とかはすごい気をつけてます。
ーープロテストについて、前回の取材では最初の受験だとお話しされていましたが、実際に終えてみて感じたことは
プロテストが私の中で結構ハードルがすごい高くて、もう1年ぐらい前からずっとどうしようって言ってました。1次の時はほんとに毎日試合行きたくないって言いながら行ってたんで、あんまりいい気持ちにはなれてなかったです。最終プロテストの直前にも調子崩してしまって、これちょっとどうだろなって思ってたんですけど、でもその中でも3日目まですごいいい位置で戦えてたので、今回のプロテストは落ちて残念っていうよりもこれでも戦えるんだって思えたんで、ここから1年間またあるのでどんだけ上手くなれるかなってすごい今はもうワクワクしてます。
ーー今後どのように活かしていきたいか
プロテスト受けて、その後に1個プロの試合出たんですけど、調子はあんまり良くなかったんですけど、緊張しなくなってて。これから多分ゴルフの試合出てもすごい緊張してどうしようっていうことはあんまりないのかなって思ってるので、それを強みにしてで自分のプレーができるようにしていきたいなと思います。
ーー憧れの選手はいるか
憧れの選手は特には今いないんですけど、やっぱりこう、作陽の先輩だったら渋野日向子さんとか、大学の先輩の生源寺さんとかもすごい成績残されてて、同級生の下園もプロの試合でいい成績残したりとかもしてたので、やっぱ周りの選手が活躍してるのが私はすごい頑張りたいなって思う力になってるので、これからも周りの先輩方や同級生の成績見て、私も頑張ろうって思ってやっていきたいなって思ってます。
ーー今年で同志社大学ゴルフ部を卒部。佐々木さんが考える同志社大学ゴルフ部の強みは
OB・OGの方がすごい関わってるっていうか、とても手厚いところです。女子主将として総会とかによく参加させていただくんですけど、その度にサポートしてもらってるんだなとか、いっぱい応援してもらってるんだなってすごい感じるので、それが同志社大学の強みなんじゃないかなって思います。
ーー同期や後輩の存在は
同期の下園は一緒に回ることはあんまなかったんですけど、やっぱいつも成績とか見て、この人だけには負けたくないなって思いながらずっと4年間やってきたので、すごいいい存在だなって思っていました。他の子もいい意味で友達っていうか、やっぱりゴルフでしんどくなった時とかにゴルフのことは知ってるけど普通に友達として話聞いてくれる子が多かったので、そういうのはすごい救われていました。
後輩も練習とかも私より熱心な子が多かったので、ゴルフ場に引っ張っていってくれたりとか、キャディに誘ってくれたりとかすごいいい環境だったなって思ってます。
ーー後輩へのメッセージ
生源氏さん含めてすごい先輩方がいっぱいいるので、そういう人を追いかけて欲しいです。部員はほんとに熱心な子が多いので、その子たちに任せてれば大丈夫なんじゃないかなって思ってます。
ーーこれからの目標は
まずはプロテスト合格して、私の同級生に本当に強い子が多いので、その子たちと同じ舞台で戦えるように頑張りたいなって思います。
ありがとうございました。
(聞き手・内藤美紀、撮影・奥山璃子)
◆佐々木史奈(ささき・ふみな)
2003年7月27日生まれ。岡山県・作陽高校出身。今年度ゴルフ部の主将を務める。163㌢。商学部4回生。