
第75回西日本学生体操選手権大会
5月31日、6月1日に第75回西日本学生体操選手権大会(器械体操の部)がスカイホール豊田(愛知県)で行われた。同志社からは男子3人、女子6人が出場。男女共にインカレ出場を目指したが、目標達成することはできなかった。

男子からは、伊藤、吉田(心理2)、市原(経1)が出場。主将で4年生の伊藤は、学生主要大会で最後の大会となった。最初の種目のつり輪では、静止を確実に行いしなやかで力強い演技を披露。10.100をマークした。「気持ちも乗っていて、良い感じでまとめられた」(伊藤)。跳馬でも11.966の高得点をたたき出し、幸先の良いスタートを切る。その後、平行棒、鉄棒、ゆかと種目は続いたがあん馬では落下もあり点数を伸ばせない。「気持ち的にぶれたところが演技にも出てしまった」(伊藤)と唇をかんだ。結果は、総合得点56.631。納得のいく演技とはならなかったが主将としての意地を見つけ、大会を終えた。一方の吉田、市原は下級生ながら奮闘。2人は西カレの個人戦出場切符を自力でつかんでいた。吉田は総合得点56.232、市原は1年生ながら堂々の演技を見せ58.764。市原の跳馬は、仲間から歓声も上がる出来だった。

大会2日目に女子の競技が行われ、中屋敷(経4)、川口(商3)、井奥(同女2)、山中(心理2)、安藤、松本(生命1)が団体戦に挑んだ。終始笑顔が絶えなかった女子選手たち。最初の種目のゆかでは指先まで意識された繊細な演技と、音楽に合わせた優美な演技で魅了する。段違い平行棒では落下する選手が続出し、力を出し切れず。団体点数は109.362となり、順位は13位の最下位。井奥がけがをするアクシデントがあり、団体としての点数は伸ばせなかった。だが、中には大学から体操競技と向き合ってきた選手もいる中で健闘。4年生の中屋敷は今大会が最後となった。

OBOGの応援を背に、共に挑んだ今大会。主将の伊藤は「4年間は成長した部分も大きいが悔しい部分が大きい。振り返るとつらいことも多かった」と試合後に大学4年間を回顧。紆余曲折を経てたどり着いた最後の西カレ。「2、3年経った後に後悔しないように」(伊藤)と後輩にエールを送り、晴れやかな表情で会場を去った。(矢部彩香)
