体操競技部
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【体操競技部】西日本インカレで圧巻の演技

5月25日から26日にかけて、スカイホール豊田で第72回西日本学生体操選手権大会新体操の部が行われた。同志社からは男子4人、女子6人の選手が出場。男子個人の部では東本(スポ2)が優勝、女子個人の部では長尾(スポ1)が準優勝を果たした。

全日本インカレへの切符が懸かった今大会。男子は出場した山崎(社4)、東本、福島(理工1)、井岡(理工1)、4人全員が全カレへの出場権を獲得した。中でも圧倒的な強さを見せつけたのが東本だ。1日目のスティック、リングをミス1つない演技で終了し迎えた2日目。3種目のクラブは五輪真弓の「恋人よ」の始まりに合わせ、曲の壮大さを体全体で表現する。だが、前回王者の焦りが出たのか中盤の投げでクラブを落下。立て直しミスを最小限に抑え、演技を終了した。得点は17.875。他種目に比べると振るわなかったが、ここでも1位を獲得し、最終種目のロープへと進んだ。ロープでは重圧を跳ねのけ、ノーミスの演技。全種目1位、総合優勝という偉業を成し遂げた。「このままでは全日本インカレでは優勝できない」(東本)。西日本覇者という肩書きに、決して満足することなく、全カレへと挑む。

リング演技中の東本

一方、女子個人に出場したのは、中尾(スポ4)、安原(スポ2)、前田(同女2)、上田(神2)、長尾(スポ1)、生嶋(スポ1)。全カレへと進める25枠を懸けて、競技に挑んだ。フープ2位の選手に1.800をつけ1日目トップに躍り出たのが、ルーキーの長尾。会場に表示されたフープの点数に、会場がどよめいた。男女ダブル優勝が見えた4種目目のリボン。大きなミスなく笑顔で終えるも、得点が伸びず。1つ順位を落とし2位で終了した。しかしルーキーながら西日本という舞台で堂々の演技を披露。全カレでの活躍に期待がかかる。

リボン演技中の長尾

そして安原が、1日目を終え26位。このままでは全カレへは進めない。「逆に楽しんでやろうと思えた」(安原)。言葉通り、後半2種目をダイナミックで優雅にやり遂げる。総合で17位に順位を上げ、巻き返しでの全カレ行きを手にした。

リボン演技中の安原

25位には届かず、36位で全種目を終えた中尾。4年生である彼女は惜しくもここで引退となる。演技を笑顔でやり切り、最後のミーティングでは、後輩たちへの感謝を口にしながら涙を流した。「最初はしんどかったが、今回も悔いなく楽しく自分らしく演技ができた」(中尾)。大好きな仲間たちが駆け寄り、笑顔で幕引き。4年間で培った粘り強さを力に、明るい未来へと歩み出した。

全種目を終えた中尾

この2日間数々のドラマがあった。男子は優勝、女子は準優勝。圧倒的な強さを見せた一方、関カレから順位を落とし涙する選手や今大会で引退となった選手もいた。しかしそれぞれが目標に向かい励んだ事実は色褪せない。より美しく輝くために。全カレではさらに強くなった体操競技部を見せてくれるだろう。(撮影・和泉明日菜、林康陽、文責・林康陽)

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