体操競技部
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【体操競技部】関カレからの成長見せた

5月28日から29日かけて、スカイホール豊田で西日本インカレ体操競技の部が行われた。同志社からは10人の選手が出場。それぞれが関カレからの成長を見せた大会となった。

一足先に行われた新体操がいい結果だっただけに、期待が高まる。1日目に行われたのは男子個人。伊藤圭(理工2)、小山田(経2)、永谷(生命2)、伊藤陽(生命1)、山田(理工1)の5選手が出場した。注目は、関カレでチームトップの成績を叩き出した伊藤圭。しかしこの日は調子が上がらなかった。つり輪ではハマらず、なかなか静止することができない。平行棒での落下や、ゆかでの転倒など、ミスが相次ぎ、前回から順位を落とした。

あん馬演技中の伊藤圭

そんな波乱の中、いい演技をしたのが小山田だ。「あまり練習で上手くいっていなかった技が決まった」と、跳馬では12.000の高得点をマーク。続くゆかでも、1コース目に後方伸身3回転半捻りを構成に入れ、攻めの姿勢を見せた。場外はしたものの、プロの大会でも見られる難易度の高い技を見事成功。「自己最高に楽しかった」と笑顔で振り返った。総合得点は同志社トップの56.550を記録。再スタートを切った男子体操競技部を引っ張っていく。

ゆかの1コース目に挑む

大学生から体操競技を始めた山田も大きな成長を見せる。前回の関カレから格段に難度を上げ、挑んだ今大会。ゆかでは技をより綺麗に見せることに加えて、伸身系の技により時間を割いてきた。「少し悔いは残る」と振り返ったものの、関カレよりも総合得点を1.650更新。伸びしろしかない彼に今後も注目だ。だが男子は誰1人、全カレへと進むことはできなかった。全カレ出場の夢は、来年さらに強くなった彼らが叶えてくれるだろう。

OBコーチと笑顔を見せる男子選手

女子個人の部が行われた2日目。川﨑(商4) 、石本(商4) 、西川(商2)、法兼(GR2)、小林(商2)の5選手が、全カレを懸け、競技に挑んだ。昨年の西カレでは、西川と法兼が全カレへの出場権を獲得。今年も彼女たちに期待が高まる。「全カレの予選であるという事を考え過ぎずに、今できる最大限の演技を堂々としようと意識した」(西川)。いつも通りを心がけ、得点を重ねていく。中でも平均台では10.500の高得点をマーク。落下はあったものの、最後まで通し切った。総合順位を40位につけ、他選手が競技を終えるのを待った。団体で上位だったチームの選手は別枠で全カレへと進める今大会。全ての種目に出場していない選手もいる同志社は、個人で残りの10枠に入るほかなかった。その中でも、最終的に2年連続での全カレへの切符を獲得。「練習を積んで演技構成を上げれるように頑張りたい」と抱負を語った。

跳馬の着地を決める西川

そしてもう1人、昨年全カレを経験した法兼。ゆかではリズムに合わせたステップと高い表現力で観客を魅了する。しかし怪我による練習不足で、段違い平行棒を欠場。来季の完全復活を誓った。また小林も同種目を棄権。しかし平均台では満足のいく演技を見せた。序盤、前宙上がりを成功させると、チームメートにも安堵の表情が浮かぶ。中盤の側宙は落下したものの、横宙を乗り切り演技終了。「より安定した演技を目指していく」と来季への展望を口にした。

床でポーズを決める法兼

4回生の2人は、負ければ最後の公式戦となる。石本は全種目で大きなミスなく、4年間の集大成を披露。他選手の演技中は、チームメートを笑顔で迎え、送り出す姿があった。そしてキャプテンの川﨑。「練習ではミスが多かった」という平均台を上手くまとめきる。「体操人生最後の年にこうして大きな大会で自分の力を出しきれたのはよかった」。交流戦などを残すものの、公式戦としてはここで引退。4回生たちの勇姿は後輩たちの目に焼きついたに違いない。彼女たちが体操競技部に残した記憶は、後輩たちの大きな支えとなるだろう。

ゆか演技中の川﨑

成長と課題が見えた西日本インカレ。チームとしては男女を通して西川1人が全カレへと進むことになった。しかし多くの選手に見られたのが挑戦的な姿勢。全員が勝つために今できるベストの演技をした。全カレへ進む者、惜しくも届かなかった者。全ての選手が新たな目標を掲げ、努力を積み重ねていく。(林康陽)

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