
関西学生ハンドボール春季リーグ戦
5月4日、関西学生ハンドボール春季リーグ戦が武庫川女子大学(兵庫県)で行われた。相手はインカレ11大会連続12回目の優勝を果たす強豪校の大阪体育大。その名の通り王者の壁は高く、必死に食らいつくも17ー37で大敗を喫した。

「勝つというよりかは今までやってきた反省点とか改善点を中心に試合だけど練習みたいにできるようにチームに声をかけた」(榎本)。前半から4得点を重ねられ苦しい滑り出しとなった同志社だったが、徐々に体制を立て直す。前半6分に鎌倉(社3)のシュートを筆頭に連続5得点を獲得。逆転に成功し、このまま勢いを落とすことなく試合を続けると思われたが喜びは束の間、すぐさま同11分に速攻を決められ失点した。点をとってとられる拮抗した展開が繰り広げられ互いに一歩も譲らない。同16分、ロングシュートを武器とする矢田(スポ2)がロングシュートで得点を重ねる。しかし、その後4失点を許し11ー16で試合を折り返した。

迎えた後半戦。会場全体が強豪校のプレーに圧倒された。開始早々から連続10得点を献上し、ディフェンス、オフェンスともに手がでない状況に。前半では必死に食いつき得点を獲得したが、後半は相手の圧巻なプレーに翻弄され、敵陣にせめこむもすぐさま自陣深くへせめこまれてしまった。「体力の部分で差をつけられた」(榎本)。なんとか巻き返しを図りたい同志社。そんな中、暗黙な雰囲気を断ち切ったのは鍋島(商3)。堅いディフェンスを受けながらもダメ押しのシュートを放ち、貴重な1点を獲得した。さらには同14分に葛谷(スポ3)が追加点を決めると同20分には相手の反則を誘い、ペナルティシュートを放つ。その後に2点を追加するも、序盤に大きく広げられた点差を縮めることは難しく、後半で獲得した得点はわずか5点。17ー37と大敗を喫し試合が終了した。

「速攻の部分で点を取れたことはよかったけどその中でもミスは目立った。小さなミスをしないようにしたらもう少し点差を縮められた」(榎本)。春季リーグも残り2戦。今回の試合で新たに見つかった課題点は「小さなミスをなくして確実に点を決めること」である。大敗を喫したものの主将の榎本は既に前を見据えてた。どのような時でも決して諦めることなく最後まで戦い続けろ。(小野里律子)