ハンドボール部(男子)
HEADLINE

【ハンドボール部男子】リーグ突破ならず

8月8日〜10日、西日本学生ハンドボール選手権大会がスカイホール豊田(愛知県)で行われた。リーグ突破を目指し全カレの切符をつかむべく、試合に臨んだ。しかし、1勝2敗でリーグ突破できず、全カレの切符は秋リーグに持ち越しとなった。

試合後の選手たち

 初戦は大同大との一線。入念な戦力分析の元、同志社の流れを作り速攻へ繋げることを目標に格上相手に挑んだ。

 今大会では前半後半ともに5分ずつ短い形式で行われるため、1点の重みや1つのミスが大きく勝運を左右する。「初めの流れを掴めないと点差を開かれる」(新垣・文情4)。開始1分、先制点を奪われると、4点連続得点を許した。同志社も果敢に攻めるも、ミスが響きネットを揺らすことができない。さらにペナルティを取られ、前半20分には4人での出場を余儀なくされた。点差をつけられ9-17で前半を終える。

シュートを打つ市場

後半も勢いは相手に渡したまま、敵の6点連続得点。必死に食らいつき、根間(経2)のパスカットから新垣にパスを繋ぎ速攻で応戦。大森(商4)の好セーブが光り、流れを掴んだように思われたが、相手のタイム要請を機にその流れは止まった。最後まで覆すことなく22-35で試合は終了。初戦を13点ビハインドで終え、悔いが残る形で次戦につなげた。

 「アップから気持ち作りをする」(新垣)。チームを1つの目標に導くべく、試行錯誤する。残りの試合では勝利が必須となり、追い込まれた状況となった。

リーグ通過をかけた重要な2戦目。相手は九州の強豪・福岡大。1日目の反省を生かしリベンジを試みるも、24対34で2連敗を喫した。

先制点を奪ったのは同志社。1日目の課題となった立ち上がりの部分で修正を見せ、市場(商2)が連続で得点を奪い、会場を揺らした。しかし、相手も負けじと速攻を取りリードを許す。「(相手の速攻に)高い位置で当たって なるべく自分たちのディフェンスの形に戻してから セットディフェンスの形を作る」(新垣)。福岡大の戦力分析から作戦を立てていたものの、福岡大の速攻に翻弄(ほんろう)され、うまく対応できない。「確実に1点取れるシーンで簡単にミスしてしまった」(新垣)。オフェンス面でのミスも相まり、主導権を相手に握られた。しかし、同志社も必死に食らいつく。前半17分、長島(スポ3)が2連続得点を奪い、大森も好セーブで相手のシュートを連続で阻んだ。そのまま、3連続得点となる一点を8が奪い、流れが徐々に同志社に。しかし、流れを取り戻すべくここで福岡大が1回目のタイムアウトを要請。終了直後から3連続得点を許し、流れを断ち切られてしまった。そのまま点差を広げられ、11対19で前半を終えた。

シュートを阻止し、ガッツポーズを取る大森

 迎えた後半。開始から相手の猛攻を受け、3点連取を許す。後半4分、村上(心理・4)のシュートを起点に、連続得点。さらに相手のイエローが発生し、同志社のペースに持ち込もうとするも、相手のタイムアウトで再び劣勢に。点差を縮めようと全員が最後まで駆け回るも、前半で開いた点差はあまりにも大きく、24対34で2連敗を喫した。

ハイタッチを交わす新垣

 しかし、今試合で出たのは課題だけではない。「よく足を動かしてくれたし、けが人も出た中で本当に頑張ってくれた」(新垣)。白星をあげることはできなかったものの、1日目の反省を生かし、連日続く試合の中でも成長を見せた。最後に控えるのは天理大戦。春リーグ勝利した相手に再び勝負を挑む。「試合勝って終わるのと負けて終わるのとでは秋リーグに入る形が全然違ってくる」(新垣)。西カレを白星で締めくくるべく、最終戦を見据えた。

 迎えた最終戦。相手は春リーグに白星を挙げた天理大。序盤の立ち上がりに成功し、大きく差をつけるも、後半追い上げを見せられた。怪我人により、主力メンバーが不在の中意地を見せ、西カレを勝利で締めくくった。

 先制点を奪ったのは同志社。大森の好セーブで相手の先制点を阻止。そのまま速攻の形で今試合、けが人の代役としてスタメンに起用された上村(スポ2)が先制点を奪った。しかしその後、同志社のイエローにより2人が2分間の退場。しかし、その中でも肥後(経4)が5点目の得点。さらに、大森が相手のシュートを阻み、ピンチでも相手に主導権を譲らない。「相手のミスを自分たちの得点に繋ぐことができた」(新垣)。相手のタイムアウトにも流れを止められることなく、4連続得点。勢い止まらず、前半終了時点で17対11と6点リードで折り返した。

先制点を奪った上村

迎えた後半。前半の勢いそのままでさらに点差を広げたい同志社。前半12分、松下(スポ2)のシュートから3連続得点を奪い、根間の24得点目で点差は8点差に。しかし、徐々に相手の追い上げにはまり、思うように反撃できない。「攻め方が雑になったり、戻りが遅くなったりと、集中力を欠いてしまった」(新垣)。後半16分、天理大の17点目の得点から、連続で5点を許した。後半20分、新垣のシュートで連続得点を阻んだが、その後も点の取り合いが続く。後半21分にはついに点差は2点差に。27分には同志社の退場も発生し、手に汗握る展開となったが同志社が逃げ切り、28対26で西カレ最終戦を勝利で締めくくった。

得点を決める根間

今回の西カレでは全日本インカレの出場権を獲得することができなかった同志社。全カレ出場権の残り1枠を懸け、秋リーグでは出場権を持たないチームの頂点を取る必要がある。「なにがなんでも取りに行く」(新垣)。少しでも長く、このチームでハンドボールをするために。秋リーグで、全カレの出場権を奪取べく、新垣組全員で躍動せよ。(柴田菜々子)

ページ上部へ