5月11日、関西学生ハンドボール部春季リーグ男子1部第7戦が関西学院大学総合体育館(兵庫県)で行われた。相手は昨年の秋季リーグ戦で2部から上がってきた天理大学。「順位を上げるためには大事な一戦。出だしから挫けないようにしたい」野崎(理工・4)。これまで6戦5敗と、後がない同志社。しかし結果は27-47で敗北。天理大に20点という大差をつけられ敗北を喫した。
先制点を天理大に許すも、上村(スポ・3)がパスカットからの速攻で点を取り返す。
速攻で点を決める上村(スポ・3)
また、前半5分、相手の隙をつくロングシュートで熊澤(文情・2)が点を決め、流れを作った。
シュートを決める熊澤(文情・2)
その後、谷口(商・3)が2回連続相手のシュートを止め好セーブを見せるも、オフェンスではミスを連発。シュートまで繋がらない上に、パスカットからの速攻で簡単に点を許した。また前半8分、中嶋(商・1)が右足を負傷するなど、怪我で試合に出ることができない主力メンバーが増加。5連続得点を許し序盤から点差は6点をつけられ、試合は相手ペースに持ち込まれてしまった。
この悪い流れを止めたのは市場(商・3)。ディフェンスとの1対1の場面で鋭いフェイントを披露し、点を決めた。
シュートを決める市場(商・3)
しかし、その後同志社側の反則で2点をペナルティシュートで許すと、更にエンプティシュートを決められるなど立ち上がりに苦戦。前半15分同志社はタイムアウトを要請した。
タイムアウト明けは梅村(商・4)が大活躍。両者取られたら取り返す展開となるも、前半15分から20分の間に梅村が5点を決めた。
点を決める梅村(商・4)
しかし、序盤に開いた点差が縮まることはなく12-19で前半が終了した。
続く後半。相手のペースを断ち切ることができない。ディフェンスでは簡単に1対1を抜かれ、オフェンスではパスをカットされて速攻で点を決められるなど、簡単に点を許してしまった。後半10分から18分にかけて1得点に対し9点を許すなど大量に失点。点差は徐々に開き始めた。途中、谷口の好セーブからの速攻で平(商・3)が点を決め2連続得点し良い流れを作ると喜びを全身で表現した。
点を決め喜びを表す平(商・3)
しかし、点差をつけられても相手の集中力は途切れることなく、最後まで速攻で攻めてくる相手に圧倒された。苦しい展開からの脱却をはかることができず27-47で敗北を喫した。
連日の試合の中で怪我人が増え主力メンバーが離脱している中戦った今試合。「長期的に見てチーム力を底上げしないといけない」(野崎)。大敗を喫し数多くの課題が残ることになった。
次戦は福科大。「相手にリズムを与えると厳しい展開になるので、アップから声を出して足を動かして前半で勝ちを決め切れる展開にしたい」(野崎)。次戦負けると入れ替え戦が決定してしまい、後がない同志社。気持ちを切り替え次戦に臨む。
(撮影・文責)木田恋菜