ハンドボール部(男子)
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【ハンドボール部男子】入れ替え戦勝利し1部リーグ残留決めた

2024年度関西学生ハンドボール春季リーグ戦

 5月26日、関西学生ハンドボール春季リーグ男子入れ替え戦が京都府立山城総合運動公園(太陽が丘)で行われた。相手は春季リーグ戦第2部で2位の甲南大学。

 「入れ替え戦は独特の雰囲気がある。相手の勢いにのまれないように強い気持ちで臨む」(野崎・理工4)。春季リーグ戦第1部では9戦7敗し、1部リーグで9位となった同志社。入れ替え戦に負ければ、2部降格が決定するという負けられない一戦が行われた。結果は32-27で勝利。後半、逆転を許すなど手に汗握る展開となるも、最後は意地を見せ勝利し、一部リーグ残留を決めた。

円陣後の様子

 先制点を市場(商3)が相手のシュートミスからの速攻で点を決めた。その後2点を連続失点。しかし前半4分、さらに市場がペナルティシュートを確実に決めると勢いに乗った同志社。1-2から7連続得点を重ね8-2と序盤から点を離し、良い立ち上がりを見せた。序盤にはキーパー谷口(商3)の好セーブが光り、相手の得点を許さない。さらに前半6分、ディフェンスからの速攻で松下(スポ3)が点を決めるなど、良い攻めの形で6点差をつけた。苦しい展開となった甲南大はタイムアウトを要請。同志社優位の雰囲気となった。

点を決めた松下(スポ3)

 タイムアウト明けも取られたら取り返し、相手にペースを握らせない同志社。前半18分、熊澤(文情2)が相手のディフェンスやキーパーの隙をつくステップシュートで点を決めた。その後、3連続失点するも、山下(文情4)が相手のディフェンスを果敢に押しのけ点を決める。

点を決めた山下(文情4)

さらに山下(文情4)が同時に相手の反則を誘い、ペナルティスローを獲得。このチャンスを市場(商3)が確実に決めると一層盛り上がりを見せた。

ペナルティシュートを決めた市場(商3)

 しかし、前半の終盤になると相手のコートを広く使い攻めてくる戦略に苦戦。さらに、オーバーステップなどの簡単なミスで攻守が入れ替わるターンオーバーが多発。徐々に点差を詰められ、17-15で前半が終了した。

「自分たちのミスで自分たちの首を締めないようにしよう」(野崎・理工4)。ハーフタイムでは主将・野崎を中心に修正することを確認した。

 ハーフタイムの様子

 続く後半。序盤は互角の争いをみせ、4点差を維持しリードするも相手の勢いが拡大。緊張感が走った。相手の大きな体格によるフィジカルの差に苦戦。相手のオフェンスを止める際に妨害とみなされ、退場が多発した。コートプレイヤーが2分間1人少なくなるという苦しい状況で、徐々に点差が縮められ後半11分、同点に追いつかれた。さらに後半16分、同志社側の反則でペナルティスローを献上。

相手のペナルティシュートの阻止に挑む谷口(商3)

相手にペナルティシュートを決められると、さらにエンプティーシュートを決められるなど、7連続失点。逆転を許し、不穏な空気が漂った。

 しかし、簡単に負けられない立場の同志社。1部に残留するか2部降格するかの瀬戸際で、選手の強い気持ちが試合を動かした。後半23分、根間(経3)がサイドシュートを決めると、上村(スポ3)が決死のルーズボール奪取から速攻で点を決め同点に追いつく。

 速攻で点を決めた上村(スポ・3)

ワンマン速攻で点を決めた根間(経・3)

声援は一際盛り上がりを見せ、熱い声援が送られた。さらに両サイドのポジションである根間(経3)と上村(スポ3)がさらに点を重ね、勝ち越しに成功。

熱い声援を送る選手たち

勢いは止まることなく、32-27で勝利を収めた。

 喜ぶ選手たち

 この結果、1部リーグ残留を決めた同志社。
「相手の勢いにのまれたり、パスなどの基礎的なところが抜けていたのが見えた」(野崎・理工4)。勝利を収めるも、たくさんの課題が見つかった。
「落とせない試合を勝ち切るという確固たる自信をつけて、積み上げてきたものを全部西日本インカレにぶつけたい」(野崎・理工4)。
 西日本インカレまでに組織力を向上させ、全日本インカレ出場の切符をつかめるよう奮闘する。

(撮影・文責): 木田恋菜

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