ハンドボール部(男子)
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【ハンドボール部男子】西日本インカレリーグ突破ならず

令和6年度西日本学生ハンドボール選手権大会

8月11日〜13日、令和6年度西日本学生ハンドボール選手権大会が京都市横大路運動公園体育館、京都府立山城総合運動公園体育館(太陽が丘)で行われた。リーグを突破し全日本インカレへの切符をつかむべく、試合に臨んだ。しかし結果は、0勝2敗1引き分けとなり、リーグ突破できず、全カレの切符は秋リーグに持ち越しとなった。

 春季リーグ戦を終えてから、ディフェンスの1対1などの個人の基礎能力を上げる練習に加え、試合で走り負けないように走り込み、西日本インカレに向け打ち込んできた。

 円陣を組む選手たち

 初戦は朝日大。「もちろん3戦勝つことが目標。初戦に勝って流れを作ろう」(野崎・理工4)。2戦目の相手には関西春季リーグ王者の関学大戦が控えているため、初戦は落とせない大事な一戦となった。

 先制点を梅村(商・4)が相手のディフェンスを崩して先制点を決め、流れを掴んだ。練習を積んできたディフェンスから攻撃へと良い形で点を重ねていく。センターポジションを務める長嶋(スポ・4)が相手を上手くさばくなど4回生がチームをけん引した。

指示を出す長嶋(スポ4)

前半5分から上村(スポ3)が3連続得点を挙げると前半8分、朝日大がタイムアウトを要請。8-3と点差を離し迎えた相手のタイムアウトに大きな歓声と共に選手は喜びを表した。

 相手のタイムアウト要請に喜ぶ選手たち

 しかし、徐々に相手のエースのシュートを守りきれず点差が縮まる。ディフェンスで守りきれずセットオフェンスとなり、相手に逆速攻を決められるなど苦しい展開に。セットオフェンスになると、防御側の体制が整っているところを攻め込むため、速攻に比べ、防御体制を崩す分だけ時間を要してしまう。相手のリズムになりかけた14-13で前半が終了した。

 続く後半。5連続得点を奪われ15-19と逆転を許した。この悪い流れを断ち切ったのは井上(政策3)。続くように上村(スポ3)や根間(経3)がサイドシュートを決め、鈴木(商2)が速攻で点を決め勢いをつける。そして前半19分キーパー谷口(商3)の好セーブから梅村(商4)の鋭いシュートが決まり22-22の同点に追いついた。

梅村(商4)のゴールで同点に追いつき喜ぶ選手たち

同時に朝日大がタイムアウトを要請した。「これ以上離されてはいけないという選手の熱い気持ちが粘り強さとして表れた」(野崎・理工4)。

サイドシュートを決める根間(経3)

 試合時間残り30秒を切って22-23の窮地に立たされた同志社。予選リーグでは前半後半ともに通常より5分短い時間で行われる。1つのミスが大きく勝運を左右する中、朝日大に勝ち越しの追加の1点を献上。22-24で惜しくも敗北を喫した。「守りからの決定的なあと1点を取ることができなかった」(野崎・理工4)。一点の重圧が際立った一戦となった。


2戦目の相手は関西学生春季リーグ戦で優勝を収めた関学大。「実力は遥かに上だが気持ちで負けないようにしたい」(野崎・理工4)。2戦目も落とすといよいよ全日本インカレの出場決定戦に進むことができない。後がない同志社は決死の思いで関西王者に挑んだ。

 シュートを決める松下(スポ3)

 先制点を許すも、果敢に攻める同志社。前半3分松下(スポ3)がサイドシュートを決め流れを作ると、梅村(商4)や上村(商3)が速攻で点を重ねる。

シュートを決める梅村(商4)

前半5分谷口(商3)が相手のペナルティシュートを止めると勢いに乗り、さらに梅村(商4)が華麗なステップシュートを確実に決め4-3と、立ち上がりに成功した。

谷口(商3)の好セーブに喜び合う谷口と根間(経3)

しかし、関学の隙のない攻撃とフィジカルの強さに苦戦。10-17で前半を終えた。

 後半4分には市場(商3)が、後半5分には根間(経3)がペナルティーシュートを確実に決めた。しかし、関学のオフェンスが猛威をふるい、ディフェンスから攻撃の流れを作れない時間が長く続いた。加えて関学は選手層が厚く、体幹や走力など個人のレベルも一枚上手。攻撃での細かいミスを徹底的に逃さない相手の勢いにのまれ、7連続失点。速攻で簡単に1点を許してしまい、19-35で敗北を喫した。

 2敗となった同志社は決勝トーナメントと、インカレ出場決定戦へ進むことができないことが確定。3戦目のびわスポ大との一戦は21-21の引き分けとなり、勝ち切ることはできなかった。この結果により、全日本インカレ出場権は秋季リーグ戦へ持ち越しとなった。秋季リーグ戦で関西の残り1枠を争うこととなる。“一つのミスが届かなかったあと一点に繋がる”ということを実感した今大会。秋季リーグ戦で全カレ出場権を獲得できるよう、最後まで戦い抜く。

(撮影・文責)木田恋菜

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