関西学生ハンドボール秋季リーグ戦
10月6日、関西学生ハンドボール秋季リーグ戦が大阪経済大学体育館で行われた。相手は今年4月から5月にかけて行われた春季リーグ戦の覇者である関学大。「応援してくださる人の思いを力に変えて最終戦を良い締めくくりにしたい」(野崎・理工4)。格上の相手ながらも実力を出し切りたいと果敢に挑んだ。
試合前の円陣の様子
先制点を奪われるも前半1分、長島(スポ4)が点を決める。前半2分、山下(文情4)が速攻で点を決め、さらに梅村(商4)が2連続点を決めるなど、序盤から4回生が活躍。
シュートを決める梅村(商4)
4回生の最終戦へ懸ける強い想いがプレーに表れた。
シュートを決める山下(文情4)
互いに一歩も譲らない激しい攻防が続く。前半15分、山下(文情4)のシュートの際に相手のイエローを誘いチャンスを演出。ペナルティーシュートを市場(商3)が確実に決めると10-10に追いついた。
ペナルティシュートを決める市場(商3)
さらに前半19分、谷口(商3)が好セーブを見せ、長島(スポ4)が速攻で点を決め11-10となり、逆転。ディフェンスからの速攻で点を重ねるという良い流れで点を重ねた。
好セーブを見せる谷口(商3)
しかし、関学の反撃が始まる。隙を逃さない攻撃と相手のフィジカルの強さに苦戦。連続失点し、流れを取り戻すことができず、13-19で前半を終えた。
続く後半。開始から4連続失点し、点差は10点差に開いた。不穏な空気が漂う中、後半4分、熊澤(文情2)が点を決め悪い流れを断ち切る。それに続くように上村(スポ3)と根間(経3)が速攻で点を決め、必死にくらいつく。
シュートを放つ上村(スポ3)
後半10分梅村(商4)がスカイプレーで点を決め、技ありの華麗なシュートで、相手を翻弄(ほんろう)。さらに、野口(生命医科・4)が高身長を生かしたロングシュートを決めると会場は盛り上がりを見せた。後半22分、神野(理工・3)が相手の隙をつくステップシュートで得点。全身で喜びを表した。また、野口(生命医科・4)がサイドシュートを決め活躍。
サイドシュートを決めた野口(生命医科・4)
今まで出場機会が少なかった分、活躍ぶりに選手も観客も大きな歓声をあげた。
相手のペナルティシュートに挑む野崎(理工4)
しかし、点差は縮まることなく29-35で敗北。敗北したものの、最後まで諦めない姿勢を見せ、やり切った表情の4回生の姿が印象的だった。
「秋季リーグ戦の途中で引退にして、引き継ごうという話もあったんですけど、最後まで一緒にやろうって言ってくれて最後まで続けてこれて良かった」(野崎・理工4)。同期全員が出場し、活躍を見せた最終戦に思いをはせた野崎。全日本インカレ出場の夢は来年度に託された。リベンジを図り全国の舞台への切符をつかみとれ。
(木田恋菜)