
関西学生ハンドボール春季リーグ戦 4月26日、関西学生ハンドボール春季リーグ戦が天理大学杣之内キャンパス(奈良県)で行われた。相手は昨年の秋季リーグ戦第一部で2位の関西学院大学。当時の対戦では、29-35の僅差で敗北した相手だ。また、昨年の西日本インカレでは、3位の実績を誇る強豪校だ。

円陣を組む選手たち
「とにかくディフェンスを徹底しよう」(上村・スポ4)。と連敗を防ぐべく強豪相手に臨んだ。前半を14-10のリードで折り返すと、後半も勢いを止めることなく、30-26で勝利。長年勝つことができていなかった関学大を制す快挙を達成。選手たちは喜びを噛み締めた。
開始1分、キーパー・谷口(商4)が相手のシュートを止めると、速攻で岡村(理工4)がシュートを決め先制する。

ガッツポーズをする岡村(理工4)
さらに、前半2分、間瀬(スポ2)がボールをキープし、パスしたボールを根間(経4)が決める連携プレーで得点した。前半9分までは取られたら取り返す一進一退の攻防が続いた。
試合が動いたのは前半10分。根間(経4)が相手のシュートミスからの速攻で点を取ると、続くように主将・上村(スポ4)が2連続得点を挙げる。さらに、岡村(理工4)がロングシュートを決め切るなど、4連続得点。

シュートを決める根間(経4)
流れを同志社に持ち寄せた。4点にリードを広げた前半18分、関学大がタイムアウトを要求。選手たちは相手のタイムアウト要求に大きな歓声を上げた。
しかし、アクシデントが発生する。前半21分、キーパー・谷口(商4)が相手選手との接触によりレッドカードとなり、今試合の出場停止処分となり退場を余儀なくされた。予想しなかったハプニングに不穏な空気が漂った。しかし、不穏な空気を一蹴したのは交代で出場した渡邊(スポ2)。

好セーブを見せる渡邊(スポ2)
幾度となく好セーブを見せ、チームを鼓舞した。前半終了間際には、主将・上村(スポ4)がルーズボールを奪取し速攻で点を決め切る。

シュートを決める上村(スポ4)
「ディフェンスで運動量を出すことで相手を苦し紛れのシュートに持っていけたことが多く、速攻に繋がった」(上村・スポ4)。最後まで流れを渡すことなく14-10のリードで前半を折り返した。
続く後半、今試合が怪我からの復帰戦となったエース・市場(商3)が活躍する。後半開始から2連続点を挙げ、後半の立ち上がりに成功。

シュートを決める市場(商4)
後半4分には(熊澤・文情3)が高身長を生かしたロングシュートを決める。

シュートを決め喜ぶ熊澤(文情3)
同志社の攻撃が炸裂し、後半4分には、この日最大得点差の7点差を記録した。その後、3連続得点を許すも、後半12分に神野(理工4)がロングシュートを決め取り返すと、大きなガッツポーズで喜びを表した。

ガッツポーズをする神野(理工4)
終盤には市場(商4)がペナルティシュートを2度確実に決め切ると、さらに、巧みなアンダーハンドシュートで会場を沸かせた。このまま流れを渡すことなく守り切り30-26で勝利。

試合終了後喜びを表す選手たち
「長年勝てていない相手に勝てたことはこの3年間の中で1番嬉しい。一致団結し、全員で戦えたことは大きな自信に繋がった」(上村・スポ4)。目標にしていたベスト4に近づく大きな一勝を挙げた同志社。悲願の勝利に、試合を終えた選手たちは満面の笑みでコートを後にした。
(撮影・文責、木田恋菜)