5月15日、関西学生ハンドボール春季リーグ男子1部最終戦が大阪経済大学体育館で行われた。相手は近大。試合開始から同志社ペースで試合を進め、48対22で勝利。白星で春リーグを締め括った。
キャプテンが不在の中、「やることをやって良い雰囲気で勝ちに行く」と副キャプテンを中心に士気を高め、試合に臨んだ。先制点を決めたのは同志社。シュートミスも上手く拾い、オフェンスが着実に得点を重ねる。前半18分にはダブルスコアをつけた。「ディフェンスは所々上手く息があわず、相手の中心選手にやられてしまい、流れが危うい場面があった」(渋沢・スポ健4)と振り返る。しかし、オフェンスの良い流れに乗り、ディフェンスも徐々に勢いつく。相手のインターセプトからの猛攻に、キーパー大森(商・3)がセーブを決めるなどの、好プレーも多く見られた。その後も試合を優位に進め、一度も逆転されることなく24対11で前半を折り返した。
後半も同志社の勢いは止まらない。梅村(商・2)が得点を奪い、その後に5連続得点を決める場面が2回見られた。今試合9得点を決め、特に活躍した新入生の市場(商・1)は「先輩たちのおかげです」とコメント。先輩が繋いだパスを確実に得点へ繋げ、勝利に貢献した。勢いが収まらぬまま同志社を中心に試合は進んでいく。春リーグの目標の一つであった「全員出場・全員得点」。目標通り、試合後半にはベンチメンバーも試合に出場。「周りの選手に助けられている試合が多かった」。ベンチからの大きな声援が中心選手への励みとなっていたに違いない。彼らへの恩を返すように、得点を決める度、会場が盛り上がった。「良い雰囲気で試合を進められた」(渋沢)。間違いなくチーム全員で掴み取った白星であった。
「ファーストステージは、なかなか自分達のプレーができなくて、チームの雰囲気も悪かった」(渋沢)。敗北が続いたファーストステージ。毎試合で出た課題を着実に潰し、試合に臨んだ。セカンドステージを「自分達のハンドボールができてチーム一丸となって取り組めてる雰囲気があった」と振り返った渋沢。春季リーグを終え、成長を遂げた同志社。来る西日本インカレではさらに強豪との拮抗した試合が予想される。春季リーグを終え、手にした団結力で勝利を掴め。(柴田菜々子)