8月10日〜12日、西日本学生ハンドボール選手権大会がキリンビバレッジ周南スポーツセンター(山口県)で行われた。リーグ突破を目指し試合に臨んだが、西日本の強豪相手に勝利を掴むことができず、リーグ最下位という悔しい結果となった。
西日本インカレ初戦は強豪・関学大との一戦。ベストメンバーで試合を開始するも、以前からの課題であった立ち上がりに苦戦。先制点を奪われ、そのまま4点連取を許し、相手のペースに呑まれた。細かい隙を逃さない相手に4点差を追いかける苦しい展開となった。しかし後半17分、6番のシュートを起点に5点連続得点を決め、同点に持ち込む。キーパーも相手の鋭いシュートに食らいつき同志社の意地を見せ、1点ビハインドで前半が終了した。
巻き返したい後半戦。シュートを取られても素早いフットワークでチャンスを得点につなげる。また途中、キーパーを下げ、7人全員がオフェンスに回る攻撃的な布陣で勝ち切ることを意識。後半22分には相手が2分間の退場となり、同志社が大きく有利な展開に。「自分達のハンドボールができなかった」(佐藤・スポ健4)。最後まで拮抗した展開が続いたが、勢いを奪い切れず、22対25で黒星を挙げた。
翌日、予選ブロック通過がかかった2試合目が行われた。相手は高松大。「負けられない試合」(佐藤)。同志社は総力をあげて高松大挑んだ。試合開始から積極的にシュートを打つもなかなか得点できない。ディフェンスも粘ったが前半2分39秒、高松大に先制点を奪われた。しかしすぐ市場(商・1)が得点を返し、拮抗(きっこう)した展開に。得点を奪い合う中、前半17分4連続得点を奪われ流れを掴まれた。同志社も健闘するも差を縮められず4点ビハインドで前半を終えた。
迎えた後半、先制点を挙げたのは高松大。同志社は反則により立て続けに退場。不利な状態が続き、相手にペースを掴まれたまま試合が進んだ。試合終了間際追い上げを見せたが、着実に得点を重ねる高松大から、勢いを奪うことができなかった。22対27で敗北し、同志社の予選ブロック通過の道はここで途絶えた。
迎えた最終戦。相手は同志社と同様、今試合で西カレ初勝利を狙う九州共立大。以前からの課題であった立ち上がりを意識し、西カレ初白星を奪取すべく梅村(商2)が先制点に成功。その後点の取り合いが続く。「シュートが入らなくて、そこで相手はしっかり決めてきた」(佐藤)。同志社がミスをする中で、着実に得点を重ねられ、試合は徐々に相手のペースに。前半終了前、4連続得点を奪われ7点ビハインドでブザーがなった。
巻き返しを図りたい後半。勢いづいた相手に喰らい付き得点を重ねる。後半ではキーパーの好セーブも続き、同志社の得点数は相手を上回った。しかし、前半に大きく突き放された差を縮めることはできず、19対25で試合は終了。西カレでは勝利を掴むことができなかった。
思うように同志社らしいハンドボールができなかった今大会。「やれる力はある」(佐藤)。勝利はできなかったが、新入生の活躍など個々の好プレーが光った。
インカレ出場を果たすことができるのは残り一校。勝負は秋リーグへと持ち越された。インカレ出場の切符を掴むべく、同志社全員で躍動する。(柴田菜々子)