居合道部
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【居合道】全日本で連覇達成

 12月8日、龍谷大学深草キャンパス体育館で第35回全日本学生居合道大会が行われた。個人戦では安田(文3)が準優勝。団体戦では2年連続の優勝に輝いた。全国から精鋭たちが集った今大会。厳かな雰囲気に包みこまれた雰囲気にも動じず、安定した強さを見せつけた。

集中する儘田

 個人戦には、儘田(心理3)と安田の2名が出場。儘田は一回戦を3-0で快勝し、2回戦に駒を進める。個人戦優勝を目標に掲げていたが、わずかに相手の演武を上回ることができず、善戦むなしく敗れ去った。「勝つことに執着しすぎて楽しむことを忘れていた」(儘田)と悔しさをあらわにした。一方の安田は、鍛錬した繊細な動きを武器に順調に勝ち上がり準決勝へ進む。対するは立命館の山本剣士だ。「細かいところまで意識するのではなくありのままに戦った」(安田)。剣先を光らせ会場の静けさに物怖じしない堂々たる演武で勝利し、決勝戦を迎えた。会場中が見守る中、京大・鈴木剣士との一戦が始まる。ハイレベルな決闘が繰り広げられる中、見事な体さばきを見せつけた。しかし、結果は0-3で完敗。惜しくも日本一の称号手にすることはできなかったが、準優勝という輝かしい功績を残した。「優勝こそ逃したが、ここまでこれた達成感で十分だ。来年こそは日本一の景色を眺めたい」(安田)と自らを奮い立たせた。

準優勝を果たした安田

 続いて始まった団体戦。儘田、荒川(経3)、木村(社2)、白井(社4)、安田の5名の剣士が同志社を代表して戦った。同志社の強さが滲み出た団体戦。危なげなく勝ち進むも、3回戦で強豪・京大と直接対決を迎えた。先鋒の儘田は、焦りを感じる動きで黒星スタートとなる。しかし、続く次鋒の白井が安定した動きで相手を圧倒し立て直す。するとその後の木村、安田、荒川が白星でバトンを繋ぎ続け4-1で準決勝進出を決めた。準決勝の相手、立命大との一戦では調子を取り戻した儘田を皮切りに圧巻の演武を披露し、4-1で勝利。決勝戦、青学大との大一番を迎えた。残された力を出し尽くし各々が自信に満ちた戦いを見せた。その剣さばきや技の完成度で審判員に強い印象を与える。結果は5-0で同志社の完全優勝となり、日本一に輝いた。「大会に向けた練習期間中、全員が“絶対勝つため” の稽古をする中で、不安や焦りがあったが当日は、とても良い空気感だった」(白井)。2年連続優勝という功績を残し、円満具足の締めくくりとなった。

演武を披露する白井

 全日本を終え、4回生は引退を迎え次の代へと同志社居合道を受け継ぐ。「全員ポテンシャルを秘めてて、相応しい実力と素養を兼ね備えているので来年、再来年が楽しみだ」(白井)と後輩への期待を膨らませた。託された後輩たちは大きな抱負を抱き王者としての威厳を保ち、新たな戦いに突き進む。(文責・髙橋舞衣、撮影・小野理紗)

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